概要
ポルトは、ドウロ川の河口に位置するポルトガル第2の都市です。その旧市街、ドン・ルイス1世橋、そして対岸のセラ・ド・ピラール修道院を含む景観が、1996年に「ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院」として世界文化遺産に登録されました。古代ローマ時代からの長い歴史を持ち、大航海時代には造船と貿易の拠点として、またポートワインの積出港として繁栄しました。
世界遺産登録基準
- (iv) ドウロ川沿いの丘陵地に広がる都市景観は、1000年にわたる西洋キリスト教世界の都市発展の歴史を物語る顕著な見本です。
主な見どころ
ドウロ川沿いの斜面に広がる歴史地区には、多彩な時代の建造物が密集しています。
| 建造物名 | 特徴 |
|---|---|
| ドン・ルイス1世橋 | 1886年に完成した二層構造の鉄骨アーチ橋。エッフェルの弟子が設計しました。橋の上からはポルトの街並みを一望できます。 |
| サン・フランシスコ教会 | 外観はゴシック様式ですが、内部はバロック様式の豪華絢爛な金泥細工(ターリャ・ドウラーダ)で覆われています。 |
| ボルサ宮殿(旧証券取引所) | 19世紀に建てられた新古典主義様式の建物。「アラブの間」と呼ばれる、ムーア様式の影響を受けた豪華な広間が有名です。 |