サブラータの考古遺跡とは
サブラータは、紀元前9世紀ごろフェニキア人によって建造されました。レプティス・マグナやオエア(トリポリ)と並んで、フェニキア三大都市と称されています。
登録基準の具体的内容
サブラータの考古遺跡は、世界遺産の登録基準ⅲを満たしています。
遺産の概要
紀元前46年からローマの属州となり、2世紀のトラヤヌス帝統治の時代に植民市となりました。遺構の数多くのローマ式建築物はこの時代に建造されたとされています。
北アフリカ最大規模ともいわれる円形劇場は有名で、劇場のいたる所にレリーフがあり、ローマ芸術を今に伝えています。
2〜3世紀の間、繁栄を極めましたが、4世紀に発生した度重なる地震により街は半壊しました。そして、7世紀にはアラブ軍の侵入によって廃墟となったのです。
危機遺産への登録
2016年の第40回世界遺産委員会において、「サブラータの考古遺跡」を含むリビアの全世界遺産が危機遺産リストに加えられました。