WORLD HERITAGE
歴史的共同租界、鼓浪嶼
中国・福建省厦門沖の鼓浪嶼に残る歴史的な国際居留地です。中国南部、東南アジア、西洋、日本などの建築・生活文化が交わった一方、その成立は不平等条約と外国権益の拡大とも結びついています。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2017年
- 登録基準
- (2)・(4)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- 中国
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
歴史的共同租界、鼓浪嶼とは
鼓浪嶼は、中国福建省厦門市の沖、九竜江の河口に位置する島です。2017年に登録基準(ii)(iv)で世界文化遺産に登録されました。登録面積316.2ヘクタールは島だけでなく、周囲の礁の縁までの海域を含みます。UNESCOは931の歴史的建築、街路、庭園、自然景観が一体となった居住地として評価しています。
開港と居留地の形成
厦門は1843年に貿易港として開かれ、鼓浪嶼は1903年に国際居留地となりました。ICOMOSの2017年評価書は、アヘン戦争後の開港と外国人宣教師・領事・外交官らの居住を背景に、学校、病院、道路、墓地などが導入されたと説明しています。その後、建設と開発の担い手は外国人から帰国華僑へ移り、既存集落の改修や新たな居住地、公共施設の整備が進みました。
アモイ・デコという建築表現
南部福建の伝統建築、ヴェランダを備える植民地建築、西洋古典復興様式、モダニズム、アール・デコが島で接触しました。単に様式を並べたのではなく、地域の建築伝統と華僑の移動文化が結び付き、アモイ・デコという独自の建築表現が生まれました。アモイは厦門の閩南語名に由来します。
二つの登録基準
基準(ii)は中国、東南アジア、ヨーロッパの建築・文化的価値の交流と、新しい混合様式が広い地域へ及ぼした影響を評価します。基準(iv)の中心は、国際居留地一般の代表性だけではなく、鼓浪嶼がアモイ・デコの発祥地であり、優れた事例を残すことです。
住宅と公共施設が伝える暮らし
ICOMOSの評価書が挙げる建築には、大邸宅や別荘だけでなく、外国商社の職員住宅、事務所・倉庫、行政・司法・外交施設も含まれます。仏教、道教、キリスト教、祖先祭祀の施設や教育・余暇の施設は、住民の暮らしの多様な側面を伝えます。歴史的庭園にも、中国と西洋の配置や造形を組み合わせた例が残ります。
島の景観を保つ課題
UNESCOは、建物の高さ・規模・形状の管理と、建築と緑地の関係を保つことを重視しています。観光圧力に加え、ICOMOSは2016年9月の台風による歴史的建築の損傷を記録しました。建物単体の修理とともに、街路、庭園、岩場、海域とのつながりを守ることが保存上の課題です。
世界遺産検定で押さえるポイント
中国福建省・厦門沖の鼓浪嶼、2017年登録、基準(ii)(iv)が基本です。1843年の厦門開港、1903年の国際居留地成立、帰国華僑、アモイ・デコが主要な要点です。基準(iv)はアモイ・デコの発祥と代表性に結び付きます。
参考文献
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EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- 中国福建省・厦門沖の鼓浪嶼、2017年登録、基準(ii)(iv)が基本です。
- 1843年の厦門開港、1903年の国際居留地成立、帰国華僑、アモイ・デコが主要な要点です。
- 基準(iv)はアモイ・デコの発祥と代表性に結び付きます。
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