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ウィランドラ湖地域

概要

ウィランドラ湖地域は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州南西部に広がる、干上がった古代湖の跡地群です。1981年に、その文化と自然の両方の価値が認められ、世界複合遺産に登録されました。この地域は、約4万年前に遡る現生人類(ホモ・サピエンス)の化石「マンゴ・マン」が発見された場所として世界的に有名であり、人類の進化と、氷河期の気候変動の歴史を解き明かす上で極めて重要な証拠が残されています。

文化と自然の価値

この遺産の価値は、人類の古代の活動記録と、地球の環境変動の痕跡が同じ場所に保存されている点にあります。

  • 文化的な価値: 発見された「マンゴ・マン」と「マンゴ・レディ」の化石人骨は、オーストラリア大陸における人類の存在を数万年前にまで遡らせました。また、世界最古の火葬の痕跡が見つかるなど、当時の精神文化を知る手がかりとなっています。
  • 自然的な価値: 湖の堆積層や砂丘(ルネット)は、過去10万年以上にわたる気候変動の記録を保存する「自然のアーカイブ」です。かつて水を湛えていた湖が乾燥していく過程が、地層として明確に残されています。

主な景観

乾燥した大地には、古代の湖の痕跡を示す独特の景観が広がっています。

景観 説明
マルンガ湖 「マンゴ・マン」をはじめとする多くの考古学的発見があった中心的な場所。
「中国の壁」 マルンガ湖の東岸に連なる三日月形の砂丘(ルネット)。風化によって堆積層が露出し、化石や石器が発見されます。
乾燥した湖底 かつて湖だった広大な平原が広がり、塩生植物などが点在する独特の景観を見せています。

世界遺産登録基準

この遺産は、以下の基準を満たしたと見なされ、世界遺産に登録されました。

  • (iii) この地域で発見された考古学的証拠は、人類の精神的・文化的な発展の初期段階を示す類いまれな証拠である。
  • (viii) 氷河期以降の気候と環境の変動を示す、地球史の主要な段階を物語る地形学的・地質学的な証拠を顕著に含んでいる。

ウィランドラ湖地域の基本情報

                         
国名 オーストラリア連邦
世界遺産の名称 ウィランドラ湖地域
遺産の種類 複合遺産
登録年 1981
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅲ)(ⅷ)
備考
範囲(ヘクタール)240000
地図

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