概要
レユニオン島の峻峰、圏谷と外縁は、インド洋に浮かぶフランスの海外県レユニオン島にある自然遺産です。島の中心部を占めるこの地域は、活発な火山活動によって形成された壮大な景観と、独自の生態系が特徴です。火山、険しい圏谷(カール)、断崖絶壁(ランパール)が織りなすダイナミックな地形は、地球の歴史を物語っています。
主な地形
この世界遺産は、主に二つの火山体から構成されています。
| 地形名 | 特徴 |
|---|---|
| ピトン・ド・ラ・フルネーズ | 標高2,632m。世界で最も活発な火山の一つで、頻繁に噴火を繰り返す。盾状火山であり、溶岩流が独特の景観を作り出している。 |
| ピトン・デ・ネージュ | 標高3,070m。レユニオン島の最高峰である火山。現在は活動を終えており、その周囲には浸食によって形成された3つの巨大な圏谷が広がっている。 |
世界遺産登録
2010年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。その価値は以下の基準によって認められています。
- 登録基準 (vii): 活火山の活動や、巨大な圏谷と絶壁が織りなす風景が、ひときわ優れた自然美と景観的価値を持つこと。
- 登録基準 (x): 固有種を多く含む、生物多様性の保全上きわめて重要な自然生息地であること。特に植物の多様性が評価されている。