WORLD HERITAGE
ウヴス・ヌール盆地
モンゴルとロシアにまたがるウヴス・ヌール盆地は、閉鎖性塩湖を中心に砂漠、草原、森林、山岳ツンドラが近接する越境自然遺産です。遊牧民の土地利用、水循環、希少動物と共同管理を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2003年
- 登録基準
- (9)・(10)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- モンゴル・ロシア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
覚え方
「閉鎖性の塩湖」「多様な生態帯」「モンゴルとロシア」の三点を結び付けます。ダウリアの景観群も同じ二国の越境自然遺産ですが、こちらはウヴス・ヌールを中心とする盆地生態系である点が区別の軸です。
塩湖・十二構成資産・標高帯の構成
ウヴス・ヌール湖と周辺の複数保護地域に、砂漠、半砂漠、草原、湿地、森林、山岳・ツンドラが分布します。構成数・境界を確認し、湖だけでなく流入河川、山地水源、野生生物回廊をつなぐ閉鎖盆地として読みます。
閉鎖盆地・塩分・地形形成
海へ流出しない盆地で、河川が運ぶ水・塩類と強い蒸発が塩湖を形成します。水位・塩分は気候で変動するため固定値を基準にしません。氷期・乾燥期の地形・堆積記録から中央アジアの環境変化を考えます。
生態系の近接と移動性動物
短い距離に多様な生物群系が並び、渡り鳥、山地の希少哺乳類、草原・砂漠の動物を支えます。象徴種だけでなく湿地、水生生物、植生、捕食・被食を扱い、個体数・保全区分は調査年を明示します。
遊牧・国境・地域共同体
モンゴル・トゥヴァなどの牧畜共同体は季節移動、狩猟・漁労、祭祀を通じて盆地と関わってきました。無人の自然と呼ばず、国境、保護区化、放牧規制が移動・生計へ与える影響と、地域知識・共同管理を扱います。
登録基準(ix)(x)と遺産価値・検定ポイント
基準(ix)は閉鎖盆地の水循環と砂漠からツンドラまでの生態過程、基準(x)は多様な生物群系と希少・渡り性動物の生息地を評価します。検定ではモンゴル・ロシア、越境自然遺産、塩湖、基準(ix)(x)を整理します。
水利用・放牧・火災・気候変動の保全
上流取水、汚染、過放牧、火災、密猟、道路・鉱業、干ばつ、永久凍土・積雪変化が課題です。湖水位、河川、水質、草地、野生動物を両国で共有監視し、牧畜者の移動・生計と回廊保全を両立します。
旅行・国境遠隔地安全への配慮
国境許可、道路、天候、火災、野生動物、渡航情報は変動するため、必ず再確認します。国境・保護区規則に従い、草原を車で外れて走らず、牧畜地・祭祀場所を無断撮影しません。
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