WORLD HERITAGE
パンタナル保全地域
ブラジルのパンタナル保全地域は、季節洪水が河川、湖、草原、森林を組み替える巨大湿地の中核です。水と火の生態過程、ジャガーなどの生物、牧畜・先住民族、上流開発と大規模火災を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2000年
- 登録基準
- (7)・(9)・(10)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- ブラジル
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
パンタナル保全地域の基本情報
ブラジル中西部のパンタナル保全地域は、2000年に基準(vii)(ix)(x)で登録された自然遺産です。登録面積は187,818ヘクタール。パンタナル・マトグロッセンセ国立公園と、アクリザル、ペニャ、ドロシェの三保護区からなります。広大なパンタナル湿地全域ではなく、その一部が世界遺産です。
季節洪水と山地のつながり
クイアバ川とパラグアイ川の流域に位置し、季節的に水に覆われる平地とアモラル山地が接しています。増水は栄養分を運び、魚の移動や成育を支えます。洪水時には大型哺乳類が高く乾燥した場所へ移動する一方、厳しい乾季には湿り気を残す低地が動物の生存を支えます。湿地と山地の組合せに意味があるのです。
大型動物と水生植物
ジャガー、オオアリクイ、オオアルマジロ、オオカワウソ、スミレコンゴウインコなどが生息します。水生植物も多様で、湿地の植物と乾いた土地の植物が近接する景観が見られます。季節によって水面と陸地の割合が変わることは、景観美と生物の暮らしの両方に関わっています。
地域住民による火災への備え
UNESCOの2025年7月の報告によれば、同年4月22〜25日にパンタナル・マトグロッセンセ国立公園で地域消防隊の研修が行われました。参加した住民30人のうち14人が女性で、火災の予防・制御技術を学びました。報告に登場するグアトーの先住民女性エリアネ・アイレス・デ・ソウザは、地域の火の管理の知識と訓練・装備を組み合わせる重要性を語っています。これは湿地に暮らす人びとが保全を担う事例です。
登録基準と流域の保全
基準(vii)は山地と季節的な水位変化がつくる壮観、基準(ix)は水系を通じた生物移動や栄養循環などの進行中の生態過程、基準(x)は重要な動植物の生息地としての価値を評価します。UNESCOは、水路改変やダムなどによる流れの変化を保全上の懸念に挙げています。保護区の境界だけでなく、流域の水の動きを保つことが重要です。
世界遺産検定で押さえるポイント
ブラジル、2000年登録、基準(vii)(ix)(x)。四つの保護区からなり、パンタナル全域の登録ではありません。季節洪水、パラグアイ川流域、湿地とアモラル山地のつながりが特徴です。
参考文献
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世界遺産検定で押さえるポイント
- ブラジル、2000年登録、基準(vii)(ix)(x)。
- 四つの保護区からなり、パンタナル全域の登録ではありません。
- 季節洪水、パラグアイ川流域、湿地とアモラル山地のつながりが特徴です。
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