ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドとは
ノルウェー西部に広がるフィヨルド地帯の中でも、特に景観が美しく、規模が大きいガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドが、2005年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。これらは氷河によって深く削られたU字谷に海水が侵入してできた地形で、世界で最も有名かつ壮大なフィヨルド景観の代表例とされています。
遺産の価値
この遺産の価値は、氷河時代の地球の活動を物語る典型的なフィヨルド地形であり、かつ、比類のない自然美を誇る景観である点にあります。
- 氷河が作り出した地形美: 海面から最大1,400mの高さまで切り立つ断崖絶壁、そこから流れ落ちる数多くの滝、そして深く澄んだ青い水面が織りなす景観は、圧倒的なスケールと美しさを誇ります。
- 地質学的な重要性: これらのフィヨルドは、氷河の侵食作用によって形成された地形の典型例であり、「フィヨルド」という言葉の語源となった場所です。地球の歴史を理解する上で学術的にも重要な価値を持っています。
世界遺産登録基準
- (vii) ひときわ優れた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
- (viii) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的過程、優れた地形的特性などが含まれる。
概要
| 項目 | ガイランゲルフィヨルド | ネーロイフィヨルド |
|---|---|---|
| 長さ | 約15km | 約18km |
| 特徴 | 雄大で開放的。「七人姉妹の滝」が有名。 | 世界で最も狭いフィヨルドの一つ(最狭部250m)。 |
| 周辺環境 | 夏期には農場が点在する景観。 | より険しく、荒々しい自然景観。 |
| 所在地 | ムーレ・オ・ロムスダール県 | ソグン・オ・フィヨーラネ県 |

