イヴィンド国立公園とは
イヴィンド国立公園は、中央アフリカのガボン北東部に位置する自然遺産です。赤道直下に広がる手つかずの熱帯雨林が特徴で、イヴィンド川とその支流が作り出す壮大な滝や急流で知られています。その豊かな生物多様性と独特の生態系が評価され、2021年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
遺産の価値と登録基準
この公園の価値は、非常に保存状態の良い熱帯雨林の生態系にあります。ナイルワニやマルミミゾウ、ニシゴリラといった絶滅危惧種を含む多様な大型哺乳類の生息地であるほか、多くの固有種や未発見の可能性を秘めた水生生物が生息しています。
- 登録基準(ix): 陸上、淡水、沿岸および海洋の生態系や動植物群集の進化や発展において、重要な進行中の生態学的・生物学的過程を代表する顕著な見本であること。
- 登録基準(x): 生物多様性の保全上、最も重要かつ代表的な自然生息域。絶滅のおそれのある、普遍的な価値を持つ種が生息している地域。
豊かな自然環境
公園内には、手つかずの原生林が広がり、生物の進化のプロセスを観察できる貴重な場所です。特に、イヴィンド川が作り出すコングウ滝やミンクリ滝は、その美しさと規模で知られ、公園の象徴的な景観となっています。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 生物多様性 | マルミミゾウ、ニシゴリラなどの絶滅危惧種や、多くの固有種が生息する |
| 自然景観 | イヴィンド川流域に広がる原生林、コングウ滝などの壮大な滝群 |
参考文献
UNESCO World Heritage Centre. “Ivindo National Park”. https://whc.unesco.org/ja/list/1653