WORLD HERITAGE
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
南西諸島の4島に残る亜熱帯多雨林が、島ごとに進化した固有種と世界的な絶滅危惧種を支える、生物多様性保全上重要な日本の世界自然遺産です。島ごとの生息地を守り、住民生活と保全を両立させることが重要です。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2021年
- 登録基準
- (10)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- 日本
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
基本情報と世界遺産の範囲
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は、鹿児島県と沖縄県にまたがる4島の5つの構成資産からなるシリアル自然遺産です。2021年に登録され、登録基準は(x)です。登録区域は主に亜熱帯多雨林などの自然地域で、人の居住地そのものは含みません。一方、登録区域、緩衝地帯、周辺管理地域は住民生活と近接し、島全体で保全に取り組みます。
4島がもつ価値と重要性
琉球列島は大陸との接続と分離を繰り返し、島に取り残された生物や、その後に各島の環境へ適応した生物が独自の系統を形成しました。かつて広く分布した系統を残す遺存固有種と、島で新たに分化した固有種が共存することが特徴です。
アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコなどは象徴的ですが、価値は少数の有名種だけではありません。森林、渓流、石灰岩地、マングローブなど多様な生息環境と、そこに暮らす植物、昆虫、両生・爬虫類、鳥類、哺乳類のまとまりが、世界的に重要な生物多様性を支えます。
歴史と5構成資産
4島は互いに離れ、地史、面積、標高、森林の連続性、人間活動の影響が異なります。そのため、同じ種が全島にいると考えず、どの島にどの固有種・固有亜種が分布するかを確認します。世界遺産は5つの構成資産を組み合わせることで、南西諸島中南部の生物相を補完的に表現します。
人々は長く森林や海と関わって暮らしてきました。保護区を人のいない自然として扱うのではなく、住民の生活、林業、農業、観光、文化と生態系保全を調整することが管理の前提です。
登録基準(x)
基準(x)は、生物多様性を生息域内で保全するために最も重要な自然生息地を評価します。本遺産では、国際的に希少な固有種や絶滅危惧種を支える亜熱帯林と関連環境が該当します。小笠原諸島の基準(ix)が進行中の進化過程を中心に評価するのに対し、こちらは生物多様性の保全に不可欠な生息地を中心に評価します。
完全性と保全管理
主要な生息地が登録区域へ含まれ、国立公園、森林生態系保護地域、天然記念物などの制度で保護されます。日本の自然遺産では特徴的に緩衝地帯を設定し、その外側にも周辺管理地域を設け、4島共通の包括的管理計画と地域別の取組を進めています。
現在の保全課題
外来種による捕食・競争、野生化した猫、希少種の違法採集、交通事故、観光利用、森林管理、気候変動などが課題です。マングース対策、飼い猫の適正飼育、道路柵や注意表示、モニタリングが行われています。登録後も保全状況を評価し、来訪者数や利用方法を地域ごとに管理する必要があります。
世界遺産検定で覚えるポイント
- 2021年登録、4島・5構成資産のシリアル自然遺産
- 奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島
- 亜熱帯多雨林、島の隔離、遺存固有種と新固有種
- アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコ
- 基準(x)は生物多様性の生息域内保全
- 外来種、ロードキル、違法採集、観光管理が保全テーマ
覚え方は「4島で守る、島ごとの命」です。小笠原の(ix)との比較も重要です。
旅行・アクセス・訪問時の注意
4島は離れており、一つの入口や共通交通で巡れる遺産ではありません。各島への航空・船便、島内交通、ガイド制度、利用ルールを別々に確認してください。野生動物が活動する時間帯や道路では速度を落とし、ロードキルを防ぎます。動植物を採取・持ち帰らず、外来種を運ばないよう靴や器材の土を落とします。西表島など地域によってガイドや利用人数に関する制度があります。訪問直前に環境省、自治体、各世界遺産センターの公式情報を確認し、立入制限と認定ガイドの指示を守ってください。
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奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(日本)
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料金・営業時間・交通情報は変更される場合があります。
EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- 2021年登録の自然遺産
- 登録基準は(x)
- 奄美大島・徳之島・沖縄島北部・西表島の4島、5構成資産
- 面積は42,698ヘクタール
- 島の隔離による固有種の進化と生物多様性が重要
- アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコが代表例
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