WORLD HERITAGE
シダーデ・ヴェーリャ、リベイラ・グランデの歴史都市
カーボベルデのシダーデ・ヴェーリャは、大西洋奴隷貿易と植民地支配の拠点となった港湾都市です。街路、教会、要塞、農園の遺構から強制移動、抵抗、クレオール社会と保存を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2009年
- 登録基準
- (2)・(3)・(6)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- カーボヴェルデ
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
シダーデ・ヴェリヤ、リベイラ・グランデの歴史地区とは
カーボベルデのサンティアゴ島南部にある、熱帯地域で最初のヨーロッパ植民都市です。リベイラ・グランデは18世紀後半にシダーデ・ヴェリヤと改称されました。2009年登録の文化遺産で、登録基準は(ii)(iii)(vi)、資産面積は209.1ヘクタールです。旧来の街路、二つの教会、王室の要塞、16世紀の装飾的な大理石の柱が立つ晒し台広場などが残ります。
大西洋奴隷貿易の拠点
町は15世紀末のヨーロッパのアフリカ・大西洋への進出を示し、16〜17世紀にはポルトガルの植民地支配と行政の重要な寄港地となりました。アフリカと喜望峰、ブラジル、カリブ海を結ぶ海上交易路に位置し、アフリカ沿岸に近い島という条件のもとで、人びとを奴隷化して大西洋を越えて売買する制度の拠点となったのです。
基準(iii)は、三世紀以上にわたる大西洋奴隷貿易と支配関係、その商業的組織化、奴隷労働による植民地開発を伝える都市・海・農業景観に対応します。港の繁栄は、人びとの自由を奪う非人道的な制度と切り離すことができません。
農業景観と大陸間の植物移動
リベイラ・グランデの谷では、温帯と熱帯の間で新しい植民地農業の形が試みられ、植物を異なる環境に順応させ、他地域へ広める拠点にもなりました。基準(ii)は、植民地支配や大西洋三角貿易に関わる国際交易とともに、こうした植物の大陸間移動に果たした役割を評価しています。建物だけでなく、港と谷の農業景観が重要である理由です。
クレオール文化の形成
この町では、奴隷化された人びとの集住とアフリカ・ヨーロッパ文化の出会いから、最初期のクレオール社会が発達しました。基準(vi)は、アフリカの人びとの奴隷化と売買の歴史、その文化・経済への大きな影響との直接的な結びつきに対応します。
クレオール文化は大西洋を渡り、カリブ海やアメリカの異なる植民地環境で変化しながら広がりました。その表現は芸術や社会習慣、信仰だけでなく、薬の知識や調理技術にも及びます。強制移動の歴史と、そのなかで形成された人びとの文化の双方を伝える場所です。
暮らしのある歴史都市を守る
UNESCOは、遺産の脆弱性と継続的な修復の必要を指摘しています。保全の具体例として紹介される都市・建築規則の図解ガイドは、住民と意思決定者が法規を理解しやすくするために制作されました。歴史都市の性格を調べ、改修の指針やよい実践例を示すことで、個々の建物と都市景観を守ることを目指す取り組みです。
世界遺産検定のポイント
2009年登録のカーボベルデの文化遺産で、登録基準は(ii)(iii)(vi)です。熱帯地域最初のヨーロッパ植民都市、大西洋奴隷貿易、植民地農業と植物の移動、初期クレオール社会の形成が重要な特徴です。サンティアゴ島に位置し、旧名はリベイラ・グランデです。
参考文献
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世界遺産検定で押さえるポイント
- 2009年登録のカーボベルデの文化遺産で、登録基準は(ii)(iii)(vi)です。
- 熱帯地域最初のヨーロッパ植民都市、大西洋奴隷貿易、植民地農業と植物の移動、初期クレオール社会の形成が重要な特徴です。
- サンティアゴ島に位置し、旧名はリベイラ・グランデです。
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