WORLD HERITAGE
シダーデ・ヴェーリャ、リベイラ・グランデの歴史都市
カーボベルデのシダーデ・ヴェーリャは、大西洋奴隷貿易と植民地支配の拠点となった港湾都市です。街路、教会、要塞、農園の遺構から強制移動、抵抗、クレオール社会と保存を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2009年
- 登録基準
- (2)・(3)・(6)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- カーボヴェルデ
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
歴史―奴隷化された人びとを中心に
この港を通過・居住したアフリカの人びとは商品ではなく、名前、家族、言語、技術、信仰を持つ個人でした。強制移動、売買、暴力、家族分断だけでなく、逃亡、交渉、共同体形成、文化創造を扱います。欧州の航海・教会・要塞の成果だけで都市史を構成せず、子孫と地域社会の記憶を説明へ反映します。
登録基準(ii)(iii)(vi)
基準(ii)は大西洋を介した人・文化・制度の交流、基準(iii)は奴隷貿易とクレオール社会の形成を伝える証言、基準(vi)は奴隷制とその歴史的影響との直接的関連を評価します。検定ではカーボベルデ、リベイラ・グランデ、奴隷貿易、港・教会・要塞、クレオール社会、基準(ii)(iii)(vi)を整理します。
人権と記憶を扱う展示倫理
奴隷市場跡を衝撃的な見世物や「交易の繁栄」として扱わず、暴力の制度と人びとの主体性を同時に示します。拘束具や人物画像は出所と尊厳を確認し、被害者を匿名化しすぎません。現代の人種差別、移住、賠償をめぐる議論とつなぐ場合も、地域当事者の声を中心に置きます。
海岸・石造遺構と生活都市の保全
塩害、豪雨、洪水、斜面侵食、植生、石材・目地の劣化が遺構へ影響します。観光向けの外観整備だけでなく、住民の住宅、防災、上下水道、公共空間を保存計画へ組み込みます。発掘範囲、修復材料、洪水履歴を記録し、気候変動による沿岸・流域リスクを監視します。
旅行と地域社会への配慮
公開施設、暑熱、雨季、交通、行事、渡航情報は変わるため公式情報を必ず再確認します。人びとを民族的な被写体として無断撮影せず、奴隷市場跡で娯楽的なポーズを取りません。地域ガイドと展示から、強制移動と文化創造の両方を学びます。
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