WORLD HERITAGE
アスマラ:アフリカのモダニズム都市
エリトリアのアスマラは、イタリア植民地期の都市計画とモダニズム建築が高原の地形・地域社会へ適応して残る都市遺産です。人種隔離、エリトリア人労働、独立後の再解釈と現役都市保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2017年
- 登録基準
- (2)・(4)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- エリトリア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
街路・公共建築・住宅地区の構成
直交・放射状街路、広場、映画館、給油所、教会・モスク、行政・商業建築、工場、住宅地区が高原都市を構成します。有名なモダニズム建築だけでなく市場、交通、水、労働者住宅と日常生活を含む都市全体として読みます。
イタリア植民地支配と都市形成
1890年代から1941年にかけて植民地行政が段階的に都市を計画・建設しました。近代都市の成功とだけ語らず、軍事侵略、土地収奪、人種隔離、移動・居住制限と、エリトリア人が置かれた法的・経済的不平等を扱います。
モダニズム・地域適応・建設労働
合理主義・未来派などの建築は、日射、換気、高原気候、地元素材・工法へ適応しました。イタリア人建築家だけでなくエリトリア人石工、大工、左官、運搬、女性の家事・商業、工場労働者の技能を共同制作として記します。
隔離都市から独立後の生活都市へ
植民地期の地区分離と権力表象を隠さず、その建物が独立後に学校、商店、住居、宗教・文化施設として使われ、エリトリア社会が意味を作り替えた過程を扱います。植民地建築保存を植民地主義の称賛と同一視しません。
登録基準(ii)(iv)と遺産価値・検定ポイント
基準(ii)は欧州モダニズムとアフリカ高原の材料・生活文化の交流、基準(iv)は20世紀初頭の計画都市・建築群の代表性を評価します。検定ではエリトリア、イタリア植民地、モダニズム、基準(ii)(iv)を整理します。
現役都市・建物劣化・住宅権の保全
屋根・仕上げ、配管・電気、交通、開発、資材・技能不足、空き家と住宅需要が課題です。外観凍結ではなく安全な設備・耐震・生活改善を認め、住民・所有者を支援します。修復で低所得住民や商店を排除しません。
旅行・生活都市への配慮
渡航情報、撮影、宗教施設、交通、修復は変動するため、必ず再確認します。政府・軍事施設を撮影せず、住宅・住民を無断撮影せず、植民地建築を支配・隔離から切り離しません。
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