アツィナナナの熱帯雨林とは
アツィナナナの熱帯雨林は、マダガスカル島東部に点在する6つの国立公園からなる世界自然遺産で、2007年に登録されました。マダガスカルが大陸から分離して以来、独自の進化を遂げた動植物の宝庫であり、特にキツネザルをはじめとする固有種の割合が非常に高いことで知られています。しかし、違法な伐採や密猟が横行しているため、2010年に「危機にさらされている世界遺産」に登録されました。
世界遺産登録基準
- (ix) 島の地質学的歴史を反映しており、約6000万年以上にわたって孤立した環境で進化した生態学的・生物学的プロセスを理解する上で極めて重要です。
- (x) 多くの固有種や絶滅危惧種が生息しており、生物多様性の保全上、世界的に重要な場所です。特にキツネザルやその他の霊長類は重要な保護対象です。
遺産の価値と構成資産
この遺産は、マダガスカルの生物多様性を維持するために不可欠な、以下の6つの国立公園で構成されています。
- マロジェジ国立公園
- マソアラ国立公園
- ザハメナ国立公園
- ラノマファナ国立公園
- アンドリンギトラ国立公園
- アンドハヘラ国立公園