アンブヒマンガの丘の王領地とは
アンブヒマンガの丘の王領地は、マダガスカルの首都アンタナナリボ近郊に位置する史跡で、2001年に世界文化遺産に登録されました。16世紀以降、メリナ王国の政治的・宗教的中心地として栄え、マダガスカルの人々にとっては国民的アイデンティティの象徴であり、現在も巡礼や儀式が行われる神聖な場所です。
世界遺産登録基準
- (iii) 500年以上にわたる信仰と儀式の伝統が今なお生き続けており、マダガスカルにおける文化的伝統の顕著な証拠です。
- (iv) 伝統的な設計と材料を用いて建てられた王宮や防御施設は、中世以降のマダガスカルにおける建築様式の優れた見本です。
- (vi) この場所は、マダガスカルの人々のナショナリズムの根幹をなす祖先崇拝の文化と強く結びついています。
主な見どころ
丘全体が城壁で囲まれており、内部には王宮、墓地、儀式の場などが点在しています。
| 施設名 | 特徴 |
|---|---|
| マハンドリホノ王宮 | 18世紀後半のアンドリアナムポイニメリナ王の住居。伝統的な木造建築で、質素ながらも王の権威を象徴しています。 |
| 王家の墓地 | 歴代の王族が眠る神聖な場所。多くの人々が祈りを捧げるために訪れます。 |
| 防御施設 | 丘の周囲には、7つの門を持つ堅固な城壁や堀が巡らされており、当時の防御技術を伝えています。 |