WORLD HERITAGE
クックの初期農耕遺跡
パプアニューギニア高地のクックの初期農耕遺跡は、湿地の排水路、畝、穴などから独自の栽培史を示す文化遺産です。植物利用から農耕への変化を調べる考古植物学、地域住民の知識と土地権、湿地保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2008年
- 登録基準
- (3)・(4)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- パプアニューギニア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
湿地遺構と景観の構成
溝、排水路、畝、穴、湿地土壌が複数時期の土地利用を伝えます。目立つ石造物がないため「何もない場所」と見なさず、地表の微地形、土層、水の流れを遺構として読みます。現在の畑・草地・集落も過去と切断されず、継続する高地の生活景観を構成します。
考古植物学で農耕を確かめる
花粉、植物珪酸体、デンプン粒、炭化物、土壌、石器使用痕などを組み合わせ、バナナ、タロイモ、ヤムなどの利用と環境変化を検討します。一つの証拠だけで栽培化の開始年を断定せず、自然植生の利用、管理、栽培、農耕の違いを区別します。
歴史―独自の農耕発達と人びと
ニューギニア高地では外部から完成した農耕が一度に伝わったのではなく、地域の人びとが湿地と植物を長期に管理してきました。「文明の発見者」を外部研究者だけに置かず、土地所有者、発掘作業者、語り手の知識と同意を明記します。年代・解釈の更新可能性も示します。
登録基準(iii)(iv)と価値
基準(iii)はニューギニア高地における独自で長期的な植物利用・農耕の証言、基準(iv)は湿地を排水・耕作する技術的景観の顕著な例を評価します。検定ではパプアニューギニア、湿地、排水路、考古植物学、独自の農耕発達、基準(iii)(iv)を結びます。
排水・開発・知識主権の保全
道路、建設、過度の排水、侵食、火災、外来植物は地中の遺構と水環境を損ないます。保全のために住民の農業を一律に排除せず、土地権と生活を尊重して水位・土壌を共同管理します。試料、研究データ、祖先の知識を持ち出す際は地域の同意と利益還元が必要です。
旅行・現地案内と安全
公開範囲、道路、雨季、ガイド、撮影、文化上の規則は変わるため公式・地域主体の情報を必ず再確認します。無断で畑や湿地へ入らず、遺物・土を採取せず、土地所有者と案内人の指示に従います。ぬかるみと天候への装備を整えます。
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旅の計画・アクセス
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料金・営業時間・交通情報は変更される場合があります。
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