概要
アングラ・ド・エロイズモは、大西洋に浮かぶポルトガル領アゾレス諸島のテルセイラ島にある港町です。15世紀から16世紀の大航海時代、ヨーロッパと新大陸やインドを結ぶ航路の重要な中継地として繁栄しました。ルネサンス期の都市計画に基づいて築かれた美しい街並みが保存されており、1983年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準
- (iv) 大航海時代の海洋探検の発展と深く結びついた、顕著な建築群です。
- (vi) ヴァスコ・ダ・ガマをはじめとする多くの探検家が寄港した歴史的な港であり、世界の文明交流において重要な役割を果たした出来事と直接的に関連しています。
主な見どころ
湾に面して広がる歴史地区には、要塞や教会、邸宅など、かつての繁栄を物語る建造物が残っています。
| 建造物名 | 特徴 |
|---|---|
| サン・セバスティアン要塞 | 16世紀に建設された、港を守るための要塞。当時の軍事建築の優れた例です。 |
| サン・ジョアン・バプティスタ要塞 | ブラジル山に築かれた巨大な要塞。スペイン統治時代に建設が始まりました。 |
| アングラ大聖堂 | 16世紀に建設されたアゾレス諸島最大級の教会。ルネサンス様式を基調としています。 |