WORLD HERITAGE
キュー王立植物園
ロンドンのキュー王立植物園は、庭園設計、温室建築、植物収集と研究の歴史を伝えます。科学的成果と植民地主義、標本・生物資源、気候変動下の生きたコレクション保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2003年
- 登録基準
- (2)・(3)・(4)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- 英国
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
庭園・温室・研究施設の構成
テムズ川沿いの庭園にパーム・ハウスなどの温室、樹木園、歴史的建築、標本・図書資料、研究・育成施設が配置されます。景観鑑賞だけでなく植物の導入、分類、育種、展示、保存をつなぐ生きた研究基盤として読みます。
王侯庭園から植物研究拠点への歴史
複数の王侯庭園を基礎に発展し、十八世紀以降は世界各地の植物を集める研究機関となりました。園長や探検家だけでなく庭師、採集協力者、船員、現地知識を提供した人びとの働きを扱い、現在のコレクション形成過程をたどります。
温室建築・景観設計・分類科学
鉄とガラスの大空間、異なる時代の庭園構成、植物分類と標本比較が相互に関係します。建築を単独の傑作とせず、温湿度制御、燃料、水、土壌、園芸技能を含む運用技術として捉え、研究成果が更新され続ける点を示します。
植民地主義・収集・知識の帰属
植物移送は薬用・食用・商品作物の研究に寄与する一方、帝国支配、土地収奪、強制労働、現地知識の無断利用とも結びつきました。採集を英雄的冒険だけにせず、由来情報、利益配分、返還・共同研究をめぐる現在の議論を人びと中心に扱います。
登録基準(ii)(iii)(iv)と価値
基準(ii)は庭園芸術・科学・建築の国際交流、(iii)は植物学・園芸の発展を示す証言、(iv)は庭園と温室建築群の代表性を評価します。検定ではロンドン、植物収集、温室、景観設計、三つの登録基準を関連づけて整理します。
樹木・建築・生物安全の保全
暴風、干ばつ、高温、洪水、病害虫、外来生物、老木化、温室設備の劣化が課題です。樹木台帳、遺伝資源、種子・標本、建築環境を統合管理し、検疫と来園者動線を整えます。気候に合わなくなる植物の扱いも長期計画で判断します。
旅行・研究施設への配慮
開園、温室閉鎖、工事、交通、季節展示は変動するため、必ず再確認します。植物を採取せず立入制限を守り、美しい庭園だけでなく収集の背景と現在の保全研究にも目を向けます。
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旅の計画・アクセス
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