概要
ティワナクは、ボリビアのラパス県インガビ郡、チチカカ湖の南岸に位置するプレ・インカ期の重要な遺跡です。西暦500年から900年頃にかけて、ティワナク文化の宗教的・政治的な中心地として繁栄しました。2000年に「ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地」として世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準
- (iii) 長期間にわたり南米アンデス地方の広範囲に影響を与えた、ティワナクという消滅した文明の顕著な証拠である点。
- (iv) 宗教儀式や政治の中心地として、後のインカ文明にまで影響を与えた壮大な公共建築群が、当時の文明の力を示している点。
主な見どころ
ティワナク遺跡は、高度な石材加工技術を駆使して作られた巨大な建造物群で知られています。
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| アカパナのピラミッド | 遺跡の中心に位置する7層構造のピラミッド。宗教儀式の中心地であったとされます。 |
| カラササヤ神殿 | 一枚岩の石柱が並ぶ半地下式の神殿。天文学的な知識に基づき設計されたと考えられています。 |
| 太陽の門 | カラササヤ神殿内にある一枚岩で作られた門。「泣く神」として知られる神像のレリーフが精巧に彫られています。 |