アンテケラのドルメン遺跡とは
スペイン南部アンダルシア州にある先史時代の巨石墳墓群で、2016年に世界文化遺産に登録されました。紀元前3000年~紀元前2500年頃の新石器時代から青銅器時代にかけて造られたもので、ヨーロッパの巨石文化を代表する遺跡の一つです。
遺産の概要
この遺産は、3つの巨石記念物(メンガのドルメン、ビエラのドルメン、エル・ロメラルのトロス)と、2つの自然の記念物(ペーニャ・デ・ロス・エナモラードス、エル・トルカルの山)から構成されます。多くの巨石墓が日の出の方向を向いているのに対し、メンガのドルメンはペーニャ・デ・ロス・エナモラードス(恋人たちの岩)と呼ばれる特徴的な形の山を、エル・ロメラルはエル・トルカルの山並みを向いており、自然物と建築物との対話という点で非常にユニークです。
登録基準
- (i) 巨石を用いたその建築は、先史時代の人類の創造性の傑作です。
- (ⅲ) 巨石文化における葬送儀礼や社会的伝統を伝える類まれな証拠です。
- (iv) ヨーロッパの先史時代における建築技術の発展の顕著な例です。