カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院とは
「バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」は、スペイン・バルセロナにある二つの建築物で、カタルーニャ地方のモデルニスモ(アール・ヌーヴォー)を代表する建築家、リュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネーによって設計されました。その芸術性の高さと革新的なデザインから、1997年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
カタルーニャ音楽堂
1908年に完成したコンサートホールで、「花の建築家」と称されたドゥメナクの最高傑作の一つです。鉄骨構造を用いながら、内部は色鮮やかなステンドグラス、彫刻、モザイクタイルで豪華絢爛に装飾されています。特に、自然光が降り注ぐ中央のステンドグラスの天窓は圧巻で、建物全体が芸術作品となっています。
サン・パウ病院
1902年から1930年にかけて建設された病院で、「庭の中の病院」というコンセプトのもと設計されました。患者の療養環境を重視し、病棟は庭園や緑地に囲まれて独立して建てられています。ムデハル様式の影響を受けたタイルや彫刻、ステンドグラスがふんだんに使われており、病院でありながら宮殿のような美しさを誇ります。
世界遺産としての評価
これらの建築物は、以下の3つの基準を満たしたことで世界遺産に登録されました。
- 登録基準(i):独創的な空間構成と華麗な装飾は、モデルニスモ建築の頂点を示す傑作である。
- 登録基準(ii):カタルーニャの伝統的な職人技と近代的な建築技術を融合させ、国際的な芸術運動に貢献した。
- 登録基準(iv):20世紀初頭のバルセロナの文化的活力を象徴する優れた建築様式の実例である。