トゥルカナ湖国立公園群の写真

トゥルカナ湖国立公園群

トゥルカナ湖国立公園群とは

ケニア北西部に位置するトゥルカナ湖周辺の3つの国立公園(シビロイ、セントラル・アイランド、サウス・アイランド)からなる自然遺産で、1997年に登録されました。アフリカ最大の砂漠湖であり、その独特の生態系と、人類の進化を解き明かす上で非常に重要な化石が多数発見されていることから「人類のゆりかご」として世界的に知られています。

登録基準

  • (viii) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。この地域で発見されたホモ・ハビリスやホモ・エレクトスなどの化石は、人類の初期の進化を物語る貴重な証拠です。
  • (x) 生物多様性の本来的保全にとって最も重要な自然の生息地を包含するもの。ナイルワニの繁殖地として世界最大級であるほか、多くの渡り鳥の中継地となっており、生物多様性保全の観点からも極めて重要です。

遺産の価値

トゥルカナ湖の価値は、考古学的な重要性と特異な生態系にあります。数百万年前に遡る人類や哺乳類の化石が良好な状態で保存されており、地球の生命史を研究するための貴重な情報源です。また、強アルカリ性の湖水という過酷な環境に適応した魚類や、鳥類、爬虫類などが独自の生態系を形成しています。

遺産の概要

トゥルカナ湖は大地溝帯に位置する塩湖で、乾燥した過酷な気候が特徴です。湖とその周辺には、火山や砂漠、サバンナが広がり、独特の景観を生み出しています。ナイルワニやカバ、フラミンゴ、そしてライオンやシマウマなど、多様な野生動物が生息しています。

観光と保全

その隔絶された立地から訪れるのは容易ではありませんが、手つかずの自然と壮大な景観は多くの人々を魅了します。近年、周辺でのダム開発や気候変動による水位低下が懸念されており、国際的な協力のもとで保全活動が進められています。

トゥルカナ湖の主な動植物

動物 植物
ナイルワニ サバンナの草
フラミンゴ 砂漠植物
ライオン 塩生植物
カバ ドームヤシ

トゥルカナ湖国立公園群の基本情報

                         
国名 ケニア共和国
世界遺産の名称 トゥルカナ湖国立公園群
遺産の種類 自然遺産
登録年 1997
拡張・範囲変更 2001
危機遺産 登録(継続)
危機遺産登録期間 Y 2018
登録基準 (ⅷ)(ⅹ)
備考
範囲(ヘクタール)161485
地図

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