WORLD HERITAGE
ドロミーティ
イタリアのドロミーティは、垂直岩壁、尖峰、谷がつくる景観と、三畳紀の炭酸塩プラットフォーム・化石が地球史を伝える連続自然遺産です。地質解釈、動的災害、観光と山岳安全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2009年
- 登録基準
- (7)・(8)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- イタリア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
九つの地域が伝える山岳景観
ドロミーティは北イタリアのアルプス山脈にある自然遺産です。2009年に基準(vii)(viii)で登録され、九つの構成地域に3,000mを超す18の峰、垂直の岩壁、細く深い谷、氷河地形やカルスト地形が含まれます。UNESCO登録欄の面積は141,902.8ha、緩衝地帯は89,266.7haです。
海の地層が山に残る理由
岩石には、中生代の浅い海で形成された炭酸塩プラットフォームと、その周囲の海盆との関係が残っています。礁をつくる生物の活動が、ペルム紀末の大絶滅の後にどのように回復したかを調べる手掛かりにもなります。地殻変動、侵食、氷河の作用が重なり、もとの堆積環境を示す地層が、現在は高い岩壁や尖峰として露出しています。
地質を読むための手掛かり
世界遺産を運営する財団の地質解説では、礁と深い海盆の移り変わり、火山活動の始まり、海盆とプラットフォームの地層の重なりを、地球史を読む重要な特徴として挙げています。また、モレーン、氷河湖、氷河に磨かれた岩、懸谷など、氷河の作用が残した多様な地形もあります。一つの岩山の形だけでなく、地層と地形の関係に科学的価値があります。
二つの登録基準
基準(vii)は、尖塔状の峰や垂直壁と、棚状の地形や台地との対照、淡色の裸岩と森林・草地が生む山岳景観を評価します。(viii)は、ドロマイト質石灰岩の山地に見られる地形の多様性、中生代の炭酸塩プラットフォーム、生物がつくった礁と海盆の関係、三畳紀の地層研究に重要な断面を評価しています。景観美と地球科学の価値は、同じ岩体を異なる側面から捉えたものです。
変化する山と共通の管理
地滑り、洪水、雪崩などは、この山地で続いている自然の作用です。UNESCOの管理要件は、五つの県をまたぐ構成地域に共通の管理・監視の仕組みを設け、各地域の計画と連携させる必要を示しています。観光利用の集中や関連施設の開発を調整し、自然景観と地形形成の過程を保つことが課題です。
世界遺産検定で押さえるポイント
- イタリア、2009年登録、基準(vii)(viii)。九つの構成地域と3,000m超の18峰。
- 垂直岩壁・尖峰・谷の景観と、中生代の炭酸塩プラットフォームが重要。
- 三畳紀の海の生物の回復、礁と海盆の関係、侵食・氷河による地形を伝える。
参考文献
PLAN YOUR VISIT
旅の計画・アクセス
正確なアクセス・営業情報を公式情報源から順次確認しています。訪問前は施設公式サイトと現地の公的情報をご確認ください。
料金・営業時間・交通情報は変更される場合があります。
EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- イタリア、2009年登録、基準(vii)(viii)。九つの構成地域と3,000m超の18峰。
- 垂直岩壁・尖峰・谷の景観と、中生代の炭酸塩プラットフォームが重要。
- 三畳紀の海の生物の回復、礁と海盆の関係、侵食・氷河による地形を伝える。
COMMUNITY JOURNEYS
みんなの訪問記録
この世界遺産の訪問記録はまだありません。
あなたの写真と体験が、次に訪れる人の手がかりになります。


