シエンフエゴスの歴史地区の写真

シエンフエゴスの歴史地区

シエンフエゴスの歴史地区とは

シエンフエゴスの歴史地区は、キューバ南岸に位置するシエンフエゴス市にある旧市街で、2005年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。1819年にフランス系移民によって建設されたこの都市は、「南の真珠」と称される美しい湾に面しています。ラテンアメリカにおける19世紀の近代的な都市計画の初期の優れた実践例として、その整然とした格子状の街路、新古典主義様式の調和の取れた建築群が高く評価されています。

都市計画と建築の価値

シエンフエゴスの価値は、ヨーロッパの啓蒙思想に影響を受けた合理的な都市計画と、それを具現化した建築の質の高さにあります。主な特徴は以下の通りです。

  • 近代的な都市計画: 衛生、秩序、空間の均等な配分を重視した格子状の街路計画は、当時のスペイン植民都市の中でも特に先進的なものでした。幅の広い通り、開放的な広場が特徴です。
  • 新古典主義建築の調和: 歴史地区の建物は、新古典主義様式で統一されており、優雅で均整の取れた街並みを形成しています。特にホセ・マルティ広場周辺には、その代表的な建築が集中しています。

世界遺産登録基準

シエンフエゴスの歴史地区は、以下の基準を満たしたことが評価され、世界遺産に登録されました。

  • 登録基準(ii): 19世紀のラテンアメリカにおいて、近代性、衛生、秩序をテーマとした都市計画の新しい考え方の交流を示す、最初期の最も優れた事例であること。
  • 登録基準(iv): 19世紀から20世紀初頭にかけてのラテンアメリカにおける都市計画と建築の調和を示す、傑出した事例であること。

主な見どころ

建築物・遺跡名 特徴
ホセ・マルティ広場 凱旋門や政府庁舎など、新古典主義建築の傑作に囲まれたキューバで最も美しい広場の一つです。
トマス・テリー劇場 19世紀に建てられた壮麗な劇場で、当時の繁栄を物語る豪華な内装が残されています。
新古典主義の建物 パステルカラーで彩られた列柱や装飾が美しい建物が、整然とした街並みを形成しています。
パラシオ・デ・バジェ ムーア様式を取り入れたユニークで豪華な邸宅で、現在はレストランとして利用されています。

シエンフエゴスの歴史地区は、その洗練された都市計画と建築美で訪れる人々を魅了します。この貴重な遺産を未来へ継承するため、持続可能な観光と保全活動が進められています。

シエンフエゴスの歴史地区の基本情報

                         
国名 キューバ共和国
世界遺産の名称 シエンフエゴスの歴史地区
遺産の種類 文化遺産
登録年 2005
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅱ)(ⅳ)
備考
範囲(ヘクタール)70
地図

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