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WORLD HERITAGE

パキスタン文化遺産1980年登録

タキシラ

パキスタンのタキシラは、異なる時代の都市遺跡と仏教僧院群にアケメネス朝・ギリシャ・クシャーナなどの交流を示します。ガンダーラ美術、学問、住民生活、略奪・都市化への保全を解説します。

タキシラ(パキスタン)のイメージイラスト

ESSENTIAL FACTS

基本情報と登録基準

登録年
1980年
登録基準
(3)・(6)
種類
文化遺産
国・地域
パキスタン

WHY IT MATTERS

この世界遺産について

基本情報と遺産の意義

タキシラは、パキスタンにある複数の集落遺跡、仏教僧院などからなる連続遺産です。1980年に文化遺産として登録され、登録基準は(iii)(vi)です。パンジャーブ州とカイバル・パクトゥンクワ州にまたがる18の考古遺跡を含み、都市の移転と発展、仏教の広がり、異なる地域の建築の交流を伝えます。

四つの集落遺跡が示す変化

サライカラ、ビール丘、シルカップ、シルスフは、同じ街を単純に建て増したものではありません。サライカラには新石器時代から青銅器・鉄器時代の居住の証拠があり、ビール丘には石壁、住居の基礎、曲がりくねった街路が残ります。UNESCOはビール丘を歴史時代のタキシラで最も早い都市とし、その創建をおそらく紀元前6世紀のアケメネス朝に結びつけています。

紀元前2世紀中頃に建設されたシルカップでは、住居、仏塔、寺院がヘレニズム的な格子状の街路に沿って配置されました。一方、クシャーナ朝の都市シルスフには、整形石を積んだ城壁と丸い稜堡が残ります。街路や城壁の形の違いが、時代と文化的影響の違いを具体的に示しています。

僧院に残る寄進者の名

タキシラの谷にはダルマラージカー、モーラ・モラドゥ、ジャウリアンなどの仏教遺跡が点在します。ジャウリアンについて、州立タキシラ博物館は、中央の仏塔と27基の小型奉献塔、僧房や礼拝室を伴う二つの中庭を紹介しています。修行の生活空間と、仏塔を囲む礼拝の空間が組み合わされた構成です。

同館の説明では、ジャウリアンの仏坐像の下にあるカローシュティー文字の銘文に、ブダミトラという寄進者の名が記されています。また、5世紀のブラーフミー文字で記されたサンスクリット語の仏教写本断片や貨幣も見つかっています。王朝名だけでは見えにくい信仰を支えた人びとや、文字を介した学びを、こうした資料が伝えます。一部の漆喰彫刻は博物館へ移されており、遺構と館蔵品の両方がタキシラを知る手がかりです。

仏教だけではない長い歴史

登録遺産には、中石器時代の細石器が出土したカーンプル洞窟も含まれます。ギリの遺跡群には仏教僧院のほか、中世の三つのドームを持つモスク、墓廟、マドラサの遺構があります。タキシラは仏教の重要な中心でしたが、登録範囲全体を一時代・一宗教の都市としてまとめることはできません。

登録基準(iii)(vi)

基準(iii)は、四つの集落遺跡が五世紀を超えるインド亜大陸の都市発展を示す点に対応します。基準(vi)でUNESCOが明示する結びつきは、アレクサンドロス大王のタキシラ入城という歴史的出来事とビール丘との関係です。入城は紀元前326年とされています。仏教教学やガンダーラ美術も重要ですが、それらをそのまま基準(vi)の個別説明に置き換えることはできません。

谷全体の環境と保存

UNESCOの保全説明は、気候への露出、植生、地震に加え、谷内の工業団地の拡大、石灰岩の採掘・発破、僧院遺跡の盗掘を脅威として挙げています。工業施設が緩衝地帯の外にあっても影響は登録境界で止まらないため、周囲の開発と遺跡保護を別々には考えられません。

管理は二つの州の考古行政機関が担います。UNESCOは、植生が石積みに及ぼす損傷の研究、産業・採石の影響評価、違法発掘と遺物取引への対策、開発と文化遺産の担当機関の連携を求めています。これらは保全上の要請であり、すべての対策が完了したという記録ではありません。

世界遺産検定で覚えるポイント

国はパキスタン、登録年は1980年、文化遺産、基準(iii)(vi)です。サライカラ、ビール丘、シルカップ、シルスフの四つの集落遺跡が都市の発展を示します。仏教僧院群に加え、先史時代の洞窟や中世イスラーム遺跡も含まれます。基準(vi)はビール丘とアレクサンドロス大王の入城との関係です。

参考文献

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世界遺産検定で押さえるポイント

  • 国はパキスタン、登録年は1980年、文化遺産、基準(iii)(vi)です。
  • サライカラ、ビール丘、シルカップ、シルスフの四つの集落遺跡が都市の発展を示します。
  • 仏教僧院群に加え、先史時代の洞窟や中世イスラーム遺跡も含まれます。
  • 基準(vi)はビール丘とアレクサンドロス大王の入城との関係です。
公式の検定運営団体とは関係のない、一次情報に基づく独自の学習支援情報です。

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