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世界遺産ライブラリWORLD HERITAGE LIBRARY

WORLD HERITAGE

ウクライナ・エストニア・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・ベラルーシ・モルドバ・ラトビア・リトアニア・ロシア文化遺産2005年登録

シュトルーヴェの測地弧

シュトルーヴェの測地弧は、10か国を2,820キロメートル以上結ぶ34の測量点から成ります。三角測量による地球の形の測定、多国間協力、見えにくい地点の保存を解説します。

シュトルーヴェの測地弧の写真

ESSENTIAL FACTS

基本情報と登録基準

登録年
2005年
登録基準
(2)・(4)・(6)
種類
文化遺産
国・地域
ウクライナ・エストニア・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・ベラルーシ・モルドバ・ラトビア・リトアニア・ロシア

WHY IT MATTERS

この世界遺産について

基本情報と遺産の意義

シュトルーヴェの測地弧はノルウェーのハンメルフェスト付近から黒海まで10か国、2,820キロメートル以上に延びる連続文化遺産です。2005年に登録基準(ii)(iv)(vi)で登録されました。1816~1855年の測量で使われた265主要点のうち34点を登録し、地球の大きさと形を精密に求めた科学史と国境を越えた協力を伝えます。

十か国34地点の構成

登録国はノルウェー、スウェーデン、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ベラルーシ、モルドバ、ロシア、ウクライナです。地点の姿は岩盤の小さな穴、鉄十字、石積み、方尖碑、記念柱などさまざまで、博物館建築が連なる遺産ではありません。現在の国境は測量当時と異なるため、帝国領域と現代国家を同一視せず、各地点の来歴を確認します。

三角測量の仕組み

既知の長さを持つ基線の両端から遠方の目標点への角度を測ると、三角形の辺を計算できます。隣接三角形を長く連ね、天文観測で緯度を確かめることで子午線弧の長さを求めました。原弧は258の主要三角形と265の主要観測点から成りました。測量器の精度だけでなく、基線測定、気温補正、計算、再観測の積み重ねが結果を支えました。

シュトルーヴェと測量を担った人びと

天文学者フリードリヒ・ゲオルク・ヴィルヘルム・シュトルーヴェが計画を主導し、ロシア帝国とスウェーデン=ノルウェーの支援を得ました。しかし実地測量は天文学者、測量技師、計算者、兵士、案内人、運搬者、地域住民の共同作業です。君主と著名科学者だけの功績にせず、山野で標識を設け、視線を確保し、記録を継いだ人びとの労働を扱います。

登録基準(ii)(iv)(vi)

基準(ii)は複数国の科学者と国家が知識と方法を共有した交流、基準(iv)は三角測量点の連鎖が地球科学と地形図作成の重要段階を示す技術的集合体である点、基準(vi)は地球の形と大きさを求める人類史上の科学的課題と直接結びつく点を評価します。検定では2005年、10か国、34地点、1816~1855年、2,820キロメートルを押さえます。

標識・眺望と国際管理

小さな岩穴や地中標は盗難、工事、耕作、森林成長、侵食、凍結融解、忘却で失われやすく、地点間の視通も景観変化で読みにくくなります。各国が異なる法制度で保護するため、共通の台帳、座標、写真、測量記録、危機対応が必要です。現代GPS点へ置き換えず、原点とその設定環境を保存し、戦争・国境事情下では人命と職員安全を優先します。

世界遺産検定で覚えるポイント

登録年2005年、文化遺産、基準(ii)(iv)(vi)、10か国の国境横断遺産です。ハンメルフェストから黒海、2,820キロメートル以上、シュトルーヴェ、1816~1855年、258三角形、265主要点のうち34点、岩穴・鉄十字・石積み・方尖碑が要点です。自然遺産や単一建築ではありません。

旅行・地点ごとの安全確認

34地点には市街地の記念碑、農地、森林、島、山頂、軍事・国境に近い場所があり、すべてが自由に訪問できるとは限りません。各国測量機関、土地管理者、日本国外務省情報を必ず再確認します。私有地へ入らず、標識を掘り出さず、戦争地域への訪問を勧めず、位置情報の公開が保護上問題となる場合は管理者に従います。

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