サラズムの原始都市遺跡とは
サラズムは、中央アジアのタジキスタンに位置する重要な考古遺跡で、2010年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。紀元前4千年紀に遡るこの遺跡は、中央アジアにおける先史時代の都市文化を示す貴重な証拠とされています。
世界遺産としての価値
登録基準(ii)「文化の交流」を示す顕著な例として、中央アジア、南アジア、メソポタミア地域との広範な文化的交流の証拠が認められています。また、登録基準(iii)「文化的伝統の証拠」として、発掘された遺物から当時の社会構造や経済活動が明らかになり、原始都市の生活様式を今に伝えています。考古学的に中央アジア最古の都市の一つとされ、その歴史的価値は計り知れません。
遺跡の概要と主な遺物
タジキスタン北部のスグド地方に位置するサラズムは、古代の交易路の要衝であり、多くの文化が交錯する場所でした。発掘調査により、当時の高い技術水準や生活様式を示す金属製品、陶器、住居跡などが数多く発見されています。
| 遺物名 | 特徴 |
|---|---|
| 金属製品 | 銅や青銅の道具や装飾品 |
| 陶器 | 装飾が施された壺や皿 |
| 住居跡 | 原始的な都市の構造を示す |
参考文献
「サラズムの遺跡」. UNESCO. https://whc.unesco.org/ja/list/1141