レーゲンスブルク旧市街とシュタットアムホーフとは
レーゲンスブルクは、ドナウ川沿いに位置する古代ローマ時代起源の都市です。中世には神聖ローマ帝国の政治・経済の中心地として繁栄し、「ドイツで唯一、中世の姿をそのまま残す大都市」と称されます。ドナウ川を挟んで対岸に位置するシュタットアムホーフ地区と共に、2000年以上の歴史を物語る街並みが評価され、2006年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録の理由
この遺産は、以下の登録基準を満たしています。
- 登録基準(ii): ローマ時代から続く交易路の要衝として、多様な文化が交流する中心地でした。
- 登録基準(iii): 繁栄を極めた中世の交易都市の構造が、非常に良好な状態で保存されています。
- 登録基準(iv): 2000年にわたる様々な時代の建築物が凝縮された、類いまれな都市景観を形成しています。
主な見どころ
- レーゲンスブルク大聖堂(聖ペーター大聖堂): バイエルン州で唯一のフランス式ゴシック様式を持つ大聖堂。美しいステンドグラスで知られています。
- 石橋(Steinerne Brücke): 12世紀に建造された、ドイツ最古の石橋。中世建築技術の傑作とされ、対岸のシュタットアムホーフ地区へと続いています。
- 旧市庁舎: かつて神聖ローマ帝国の帝国議会が開催された歴史的な場所です。
- 貴族の館と塔: 中世の裕福な商人たちが権勢を競って建てた、イタリアの都市を思わせる塔が街のスカイラインを特徴づけています。
遺産の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録名称 | Old town of Regensburg with Stadtamhof |
| 所在地 | ドイツ連邦共和国 バイエルン州 |
| 登録年 | 2006年 |
| 登録基準 | (ii), (iii), (iv) |