概要
ニュングウエ国立公園は、ルワンダ南西部に広がるアフリカ最大級の山地熱帯雨林です。ナイル川とコンゴ川の分水嶺に位置し、その豊かな水源と約1000平方キロメートルにわたる広大な森林は、多種多様な生物の貴重な生息地となっています。特に霊長類の種類の多さで知られ、チンパンジーをはじめとする13種のサルが生息しています。この驚異的な生物多様性が評価され、ルワンダ初の世界自然遺産として2023年に登録されました。
世界遺産登録
2023年に世界自然遺産として登録されました。
- 登録基準(x): 絶滅危惧種を含む多数の固有種が生息し、生物多様性の保全上、最も重要な自然生息地であること。
豊かな生態系
| 分類 | 代表的な種 |
|---|---|
| 霊長類 | チンパンジー、アンゴラコロブス(黒白コロブス)、フクロウオナガザルなど13種 |
| 鳥類 | オオアオテリムク、ルウェンゾリ・トゥラコなど、固有種を含む300種以上 |
| 植物 | ランやベゴニアの固有種を含む、1000種以上の多様な植物群 |
公園内には、森林の樹冠を渡るキャノピーウォークなどの観光施設もあり、エコツーリズムを通じてその価値を体感することができます。