概要
ノエル・ケンプ・メルカード国立公園は、ボリビア北東部のサンタクルス県、ブラジルとの国境地帯に広がる国立公園です。2000年に世界自然遺産に登録されました。約15,234平方キロメートルという広大な敷地には、アマゾン熱帯雨林、セラード(サバンナ)、湿地帯など多様な生態系が混在しており、手つかずの自然が残されています。この公園は、約2億5千万年前に形成されたとされるカパル高原の壮大な景観でも知られています。
世界遺産登録基準
- (ix) アマゾン川流域とセラードという異なる生態系の進化の過程を観察できる、地球史上重要な場所である点。
- (x) 絶滅危惧種を含む多種多様な動植物が生息・生育しており、生物多様性の保全上、極めて重要な地域である点。
豊かな生態系
この公園は、生物多様性の宝庫として知られ、多くの貴重な動植物の生息地となっています。
| 分類 | 詳細 |
|---|---|
| 哺乳類 | オオカワウソ、タテガミオオカミ、アメリカバク、ジャガーなど約139種が生息。 |
| 鳥類 | コンゴウインコやオウギワシなど、南米の鳥類の約3分の1にあたる約620種が確認されています。 |
| 植物相 | 維管束植物は約4,000種にのぼり、多様な植生が見られます。 |
| 景観 | アーコイリス滝やエル・エンカント滝など、高原から流れ落ちる壮大な滝が点在します。 |