概要
ニュージーランドの亜南極諸島は、ニュージーランド本土の南から南東にかけて点在する5つの島嶼群(スネアーズ諸島、バウンティ諸島、アンティポデス諸島、オークランド諸島、キャンベル島)の総称です。周囲の海域は栄養分が豊富で、世界で最も多様な海鳥の生息地となっており、多くの固有種や絶滅危惧種が見られます。手つかずの自然環境と、独自の進化を遂げた生物相の重要性が評価され、1998年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。一般人の上陸は厳しく制限されています。
世界遺産登録基準
- (ix) 他の大陸から隔離された環境で、植物や昆虫、鳥類が独自の進化を遂げた過程を示す顕著な見本である。
- (x) シロアホウドリやキマユペンギンなど、多くの固有種や絶滅危惧種の海鳥にとって世界で最も重要な繁殖地であり、生物多様性の保全上、極めて重要な地域となっている。
主要な島々
この世界遺産は、それぞれ異なる特徴を持つ5つの島嶼群から構成されています。
| 島名 | 特徴 | 
|---|---|
| オークランド諸島 | 最大の島群。ニュージーランドアシカの主要な繁殖地。 | 
| キャンベル島 | 固有の巨大草本植物が群生する「メガハーブ」で知られる。 | 
| アンティポデス諸島 | 固有種のアンティポデスアホウドリやインコが生息する。 | 
| バウンティ諸島 | 岩がちな島々で、サルウィンアホウドリなどの大規模な繁殖地。 | 
| スネアーズ諸島 | 捕食者がいないため、固有種のスネアーズペンギンなど多くの海鳥が生息。 | 

 
    
       
       
       
       
       
       
       
       
      