中国の黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(第1段階)とは
中国の黄海・渤海湾沿岸に広がる世界最大級の潮間帯干潟群で、2019年に世界自然遺産に登録されました。「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ」と呼ばれる渡り鳥の移動経路において、中継地として極めて重要な役割を果たしています。シギ・チドリ類をはじめとする数百万羽の渡り鳥が、休息、換羽、採餌のためにこの地を利用しており、多くの絶滅危惧種の生存に不可欠な場所です。
主な構成資産(第1段階)
第1段階として、江蘇省塩城市にある以下の2つの渡り鳥保護区が登録されています。
- 江蘇塩城国家級珍禽自然保護区(南区):広大な塩性湿地が特徴で、タンチョウの越冬地として世界的に知られています。
- 江蘇大豊国家級麋鹿自然保護区:世界最大のシフゾウ(麋鹿)の野生個体群が生息するほか、多くの渡り鳥の生息地となっています。
世界遺産登録基準
- (x) 地球規模で絶滅の危機にある鳥類の生存にとって、かけがえのない、あるいは最も重要な自然生息地を包含している。

 
    
       
       
       
       
       
       
       
       
      