コンドアの岩絵遺跡群とは
コンドアの岩絵遺跡群は、タンザニア中部のドドマ州に点在する先史時代の岩絵群で、2006年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。約150の洞窟や岩壁に数千点もの岩絵が残されており、2000年以上にわたる人類の活動を物語っています。
世界遺産としての価値
登録基準(iii)「文化的伝統の証拠」として、狩猟採集民やその後の牧畜民の生活、信仰、社会構造を示す重要な資料であることが評価されています。また、登録基準(vi)「歴史的出来事との関連」として、何千年にもわたる人々の生活と文化の変遷を視覚的に伝える貴重な遺産としての価値が認められています。
遺跡の概要
これらの岩絵は、狩猟採集民や牧畜民によって描かれたもので、動物、狩猟の様子、宗教的儀式、日常生活など、多様なテーマが描かれています。遺跡群には以下のような価値があります。
- 歴史的価値: 先史時代から続く人類の活動と、社会の変化を記録しています。
- 文化的価値: 当時の人々の世界観や信仰、社会構造を知る手がかりとなります。
参考文献
「コンドア・ロック‐アート遺跡群」. UNESCO. https://whc.unesco.org/ja/list/1183