WORLD HERITAGE
クガリ(旧フレーザー島)
オーストラリア東岸沖にある世界最大の砂の島です。移動する砂丘、砂上に育つ高木の雨林、淡水湖、地下水と植生の遷移が結びつき、砂という共通の基盤から多様な景観と生態系が生まれています。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1992年
- 登録基準
- (7)・(8)・(9)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- オーストラリア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
クガリとは
クガリ(K’gari)は、オーストラリア東岸のクイーンズランド州沖にある、世界最大の砂の島です。1992年に基準(vii)(viii)(ix)で自然遺産となり、登録面積は181,851ヘクタールです。島と西岸沖の小島などを含み、移動砂丘、砂上の雨林、淡水湖が特徴です。
砂の移動を記録する地形
沿岸流と風で運ばれた砂が重なり、年代の異なる砂丘列をつくりました。現在も動く放物線状の砂丘が、古い砂丘の上に重なっています。基準(viii)は、沿岸漂砂、砂丘形成、地下水と湖の関係など、続いている地形・水文の過程に対応します。
砂上の雨林と土壌の変化
栄養分の乏しい砂の上に高木の雨林が発達しています。一方、非常に古い砂丘では土壌の発達が進み、高木が栄養を得にくくなるため、植生が再び低くなる後退遷移も見られます。基準(ix)は、砂という基盤の上での適応や、複雑な植生の移り変わりなどの生物学的過程を評価しています。
湖と海岸の自然美
島には、砂丘内の水を通しにくい層の上に雨水が保たれる宙水湖などがあります。長い砂浜、色の異なる砂の崖、砂丘の上の雨林と淡水湖の組合せは、基準(vii)の自然美に関わります。湖を単独で見るだけでなく、周囲の砂丘と地下水も一続きの環境です。
名称の回復とブッチュラの人びと
島はブッチュラの人びとのカントリーです。世界遺産の名称は2021年に「K’gari (Fraser Island)」となり、2025年の世界遺産委員会決議では、英語・フランス語とも「K’gari」へ変更されました。世界遺産の登録年と、後から名称が変更された年は異なります。
クイーンズランド州の解説は、島から離された人びとの子孫も含むブッチュラ共同体の、土地との継続する関係を紹介しています。また、大学でブッチュラの人びとが自ら教える、講義、実習、文化的な場所への訪問を組み合わせた学習事例を挙げています。文化を誰が伝えるかという点でも、当事者の役割があります。
自然を利用するときの確認
砂丘や湖の景観は、水、砂、植物が働き続けることで成り立っています。車両走行やキャンプ、火気、野生動物との接触については、管理者の規則に従う必要があります。道路や公開区域の状態は変わるため、世界遺産であることを通行や遊泳の安全保証と受け取ることはできません。
参考文献
世界遺産検定のポイント
オーストラリアの自然遺産で、1992年登録、基準(vii)(viii)(ix)。クイーンズランド州の砂の島、移動砂丘、砂上の高木雨林、宙水湖、土壌と植生の遷移が特徴です。現在の世界遺産名はクガリです。
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EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- オーストラリアの自然遺産で、1992年登録、基準(vii)(viii)(ix)。
- クイーンズランド州の砂の島、移動砂丘、砂上の高木雨林、宙水湖、土壌と植生の遷移が特徴です。
- 現在の世界遺産名はクガリです。
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