WORLD HERITAGE
イルリサット・アイスフィヨルド
グリーンランド西岸のイルリサット・アイスフィヨルドは、氷床から高速で流れる氷河と巨大な氷山が氷河作用を示します。イヌイットの土地・知識、気候変動研究、海上・陸上観察の安全と保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2004年
- 登録基準
- (7)・(8)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- デンマーク
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
イルリサット・アイスフィヨルドとは
デンマーク王国のグリーンランド西岸、北極圏から約250キロメートル北にある自然遺産です。2004年に基準(vii)(viii)で登録され、2019年に軽微な境界変更がありました。資産面積は399,800ヘクタール、緩衝地帯は64,890ヘクタールです。氷床から流れるセルメク・クジャレク氷河と、氷山で満たされたフィヨルドが結び付いています。
氷が海へ届く過程
内陸氷床から流れてきた氷が末端で割れ、氷山となって海へ出る現象をカービングと呼びます。フィヨルドの入口にある浅い海底の高まりは、氷山が集まる景観を生む要素です。登録範囲は、氷床の関係部分、流れる氷、氷河前面、フィヨルドを含み、近隣のイルリサットとイリマナクの集落は資産外です。
二つの自然遺産基準
基準(vii)は、巨大な氷床、速く流れる氷河、氷山に覆われる海が生み出す壮大な自然現象を評価します。動く氷の音も、その景観体験の一部です。基準(viii)は第四紀の最終氷期を示す地球史上の例であることと、氷床の研究、気候変化、関連する地形形成の理解への貢献です。
UNESCOは250年以上にわたる科学的研究を紹介しています。一方、流速や年間に分離する氷量は、同ページの概要と価値説明でも数値が異なります。こうした量を固定した最新記録とせず、氷が移動し、削り、海へ出る過程こそが遺産の中心です。
氷の海と暮らしてきた人々
自治体のアイスフィヨルド事務所によると、豊かな魚類や海の哺乳類を背景に、約4,400年前からこの地域に人々が暮らしました。サカク、ドーセット、トゥーレという異なる時期の文化の道具、住居跡、獲物の骨が残ります。前二者は先イヌイット文化、トゥーレはイヌイット文化として説明され、全期間を一つの集団の歴史にまとめることはできません。
フィヨルド河口のセルメルミウトには、これらの時期の痕跡がよく残ります。1741年にイルリサットがヤコブスハウンというデンマーク植民地として成立し、1850年頃までにセルメルミウトの最後の住民がイルリサットへ移りました。氷景観は、欧州の探検者が初めて見いだした無人の場所ではありません。
生業と遺跡を守る制度
自治体の保護制度案内は、一般法に従う狩猟と漁業などの伝統的活動への配慮を説明しています。同時に、セルメルミウトの芝土の住居跡やイヌイットの墓も文化財として保護されます。自然遺産としての登録は、人の歴史を消すことではありません。
UNESCOの管理説明では、観光船やヘリコプターによる来訪、混雑、町に近い区域の侵食などへの対応が求められています。
世界遺産検定のポイント
イルリサット・アイスフィヨルドはグリーンランドの自然遺産で、2004年登録、基準(vii)(viii)です。セルメク・クジャレク氷河、氷床から海への流出、カービング、氷山、第四紀の氷期と氷河研究が主要な特徴です。
参考文献
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EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- イルリサット・アイスフィヨルドはグリーンランドの自然遺産で、2004年登録、基準(vii)(viii)です。
- セルメク・クジャレク氷河、氷床から海への流出、カービング、氷山、第四紀の氷期と氷河研究が主要な特徴です。
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