概要
サマイパтаの砦は、ボリビアのサンタクルス県フロリダ郡にある考古遺跡です。アンデス山脈東麓の丘の上に位置し、インカ帝国以前の文化が築いた儀式の中心地でした。巨大な砂岩の岩山に動物や幾何学模様の線刻が施されているのが特徴で、1998年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準
- (ii) インカ文化と地元文化が融合した、南米における宗教的・政治的伝統の広がりを示す独特の証拠である点。
- (iii) プレ・ヒスパニック期の伝統や信仰が物質的な形で表現された、他に類を見ない証拠である点。
主な見どころ
この遺跡は、儀式が行われた彫刻のある岩山と、南側にある管理・防衛のための居住区跡の2つの部分で構成されています。
見どころ | 特徴 |
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彫刻された岩 | ジャガー、ヘビなどの動物や幾何学模様が刻まれた巨大な砂岩。宗教儀式の中心であったと考えられています。 |
居住区跡 | インカ時代のものとされる広場や住居、段々畑の跡が残っています。 |