ダラム城と大聖堂の写真

ダラム城と大聖堂

概要

「ダラム城と大聖堂」は、イングランド北東部、ウィア川が蛇行してできた岩がちな半島の上にそびえ立つ世界文化遺産です。11世紀のノルマン・コンクエスト後に建設され、スコットランドからの防衛拠点として、また聖カスバートの聖遺物を祀る巡礼の中心地として、宗教的・軍事的に絶大な権力を持っていました。この城と大聖堂は、ノルマン人がその権威を示すために築いた要塞建築の最も優れた例の一つとされています。

建築様式と歴史的意義

ダラム大聖堂は、ヨーロッパにおけるノルマン建築(ロマネスク様式)の最高傑作と評されています。特にその身廊の天井に用いられたリブ・ヴォールトは、ゴシック建築に先駆ける画期的な技術であり、建築史上非常に重要です。一方、ダラム城は、かつて絶大な権力を誇ったダラム司教領主の居城であり、現在はダラム大学のカレッジとして使用されています。

構成資産名 特徴
ダラム大聖堂 1093年創建。初期のリブ・ヴォールト構造を持つ、ヨーロッパで最も優れたノルマン建築の一つ。聖カスバートの聖遺物を祀る。
ダラム城 ノルマン様式の要塞。かつてのダラム司教領主の居城で、現在はダラム大学の一部。

世界遺産登録基準

  • (ii) ダラム大聖堂は、当時としては最大級の建造物であり、そのリブ・ヴォールト天井はゴシック建築の先駆けとなる画期的な技術であった。
  • (iv) 司教領主の権威の象徴である城と大聖堂が一体となった景観は、中世における領主権力の様子を伝える顕著な見本である。
  • (vi) 聖カスバートと聖ビードの聖遺物を祀る大聖堂は、中世を通じてキリスト教信仰の重要な中心地であり、巡礼地であった。

ダラム城と大聖堂の基本情報

                         
国名 英国
世界遺産の名称 ダラム城と大聖堂
遺産の種類 文化遺産
登録年 1986
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅱ)(ⅳ)(ⅵ)
備考
範囲(ヘクタール)8.79
地図

関連する世界遺産

  1. レンゴン渓谷の考古遺跡の写真

    レンゴン渓谷の考古遺跡

  2. シーギリヤの古代都市の写真

    シーギリヤの古代都市

  3. カザン連邦大学の天体観測所群の写真

    カザン連邦大学の天体観測所群

  4. ドレスデン・エルベ渓谷の写真

    ドレスデン・エルベ渓谷(抹消)

  5. アル・ヒジルの考古遺跡(マダイン・サレハ)の写真

    アル・ヒジルの考古遺跡(マダイン・サレハ)

  6. スクーグスシルコゴーデンの森林墓地の写真

    スクーグスシルコゴーデンの森林墓地

  7. ゴアの聖堂と修道院の写真

    ゴアの聖堂と修道院

  8. スピエンヌにある新石器時代の火打ち石の鉱山発掘地(モンス)の写真

    スピエンヌにある新石器時代の火打ち石の鉱山発掘地(モンス)

  9. ブルキナファソの古代製鉄遺跡群の写真

    ブルキナファソの古代製鉄遺跡群