WORLD HERITAGE
サント・ドミンゴの植民都市
ドミニカ共和国のサント・ドミンゴ植民都市は、アメリカ大陸におけるスペイン植民支配の初期都市制度と建築を伝えます。先住民虐殺、奴隷制、アフリカ系社会と生活都市の保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1990年
- 登録基準
- (2)・(4)・(6)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- ドミニカ共和国
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
城壁都市・港・宗教行政建築の構成
オサマ川沿いに街路、城壁・要塞、大聖堂、行政・邸宅、病院・修道施設が配置されます。最初を競う記念建築だけでなく港、倉庫、給水、市場、住宅と、大西洋植民地ネットワークを結ぶ都市として読みます。
スペイン進出と植民都市形成の歴史
十五世紀末以降、イスパニョーラ島征服の拠点となり、植民制度が他地域へ展開しました。発見・建設の成功譚ではなく、タイノの人びとの戦争・虐殺・強制労働・疫病・土地喪失を中心に扱います。
石造建築・都市計画・港湾技術
格子状街路、石造教会・要塞、河川港、住宅中庭が熱帯環境と統治へ適応しました。植民者・建築家だけでなくタイノ、奴隷化されたアフリカ系、石工、大工、港湾労働者、女性の家事・商業労働を扱います。
奴隷制・アフリカ系文化・抵抗
先住民人口の激減後、アフリカから奴隷化された人びとが移送され、農園、建設、港、家事に従事しました。家族分断、暴力、逃亡共同体、反乱、信仰・音楽・食文化の形成を人びと中心に記します。
登録基準(ii)(iv)(vi)と価値
基準(ii)は欧州都市・建築制度の大西洋域への展開と文化接触、(iv)は初期植民都市の代表性、(vi)は征服・植民化という世界史的出来事との関連を評価します。検定ではイスパニョーラ島、オサマ川、三基準を整理します。
ハリケーン・石材・生活都市の保全
ハリケーン、洪水、塩害、地震、石材・木部劣化、交通、空き家、観光住宅化、沿岸開発が課題です。防災・排水・構造を監視し、住民住宅・商店とアフリカ系・先住民の記憶を守ります。
旅行・生活都市・植民史への配慮
治安、施設、暑熱、ハリケーン、工事は変動するため、必ず再確認します。住民を無断撮影せず、植民建築の美しさだけでなく虐殺・奴隷制・抵抗を学びます。
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