WORLD HERITAGE
トゥランの寒冷冬季砂漠
トゥランの寒冷冬季砂漠は、カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンにまたがる自然遺産です。砂丘・粘土砂漠・塩性地などの生態過程、乾燥適応、生物移動、越境保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2023年
- 登録基準
- (9)・(10)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- ウズベキスタン・カザフスタン・トルクメニスタン
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
基本情報と三か国の砂漠
トゥランの寒冷冬季砂漠は、カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンにまたがり、2023年に基準(ix)(x)で登録されました。UNESCOの英語の価値説明では14の構成資産からなり、東西1500キロメートル以上に広がります。登録面積は3,366,441ヘクタールです。
冬の寒さと夏の暑さへの適応
降水が少なく、冬は厳寒、夏は高温となる環境には、砂地、石膏砂漠、山麓など異なる地形が含まれます。ヨモギ類、耐塩性の多年草、砂地の草本、サクサウールの低木林・疎林などが、場所ごとの条件に適応しています。動物も体の形、生理、行動を通じて極端な気候に対応しています。
移動する動物を支える連続性
有蹄類や渡り鳥にとって、各構成資産は広域の移動をつなぐ拠点です。サイガ、ガゼル類、ウリアルなどの生息地であり、構成資産によってはクランやユキヒョウも見られます。植物や動物の種類だけでなく、異なる砂漠環境が互いを補う関係が重要です。
アラル海周辺の資産が表すもの
アラル海地域の構成資産が代表するのは、湖が干上がる以前から存在したトゥランの砂漠生態系です。かつてのアラル海の湿地生態系そのものを登録したものではありません。海の縮小で生まれた土地と、登録価値を持つ既存の砂漠環境は区別されています。
国境を越える保全の課題
UNESCOは、国境の柵や道路、鉄道、運河などによる移動経路の分断、密猟、家畜放牧を課題に挙げています。2022年1月10日に署名された覚書は、三か国が共同で管理・保護に取り組む枠組みを定めました。登録範囲の外での過放牧も、野生の有蹄類の餌に影響する問題です。
登録基準(ix)(x)
基準(ix)は、寒冷な冬と暑い夏という極端な環境で進む生態系の発達と生存・適応の過程です。基準(x)は、この環境に特有の多様な動植物、固有種、絶滅が危惧される哺乳類や鳥類を支える生息地としての価値です。
世界遺産検定で押さえるポイント
- カザフスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタン、2023年登録、基準(ix)(x)です。
- 寒冷な冬と暑い夏への適応、砂漠植生、動物の広域移動が主要な特徴です。
- アラル海周辺の構成資産も、湖の湿地ではなく以前から存在した砂漠生態系を代表します。
参考資料
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世界遺産検定で押さえるポイント
- カザフスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタン、2023年登録、基準(ix)(x)です。
- 寒冷な冬と暑い夏への適応、砂漠植生、動物の広域移動が主要な特徴です。
- アラル海周辺の構成資産も、湖の湿地ではなく以前から存在した砂漠生態系を代表します。
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