古都ルアン・パバンとは
古都ルアン・パバンは、ラオス北部のメコン川とカーン川の合流点に位置する歴史的な都市です。1995年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。14世紀から続くランサン王国の都として栄え、伝統的なラオス様式の仏教寺院と、フランス植民地時代の西洋建築が融合した独特の街並みが特徴です。
世界遺産登録基準
- (ii) 伝統的なラオス様式の建築と、19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ植民地様式の建築が融合した、他に類を見ない都市景観を形成している。
- (iv) 宗教建築と世俗建築が一体となった優れた都市の例であり、東南アジアにおける都市計画の重要な段階を示している。
- (v) 何世紀にもわたって維持されてきた伝統的な木造建築が、自然環境と調和しながら存続している顕著な見本。
遺産の詳細
ルアン・パバンは、14世紀から1946年まで王都として栄えた歴史を持ちます。街にはワット・シェントーンをはじめとする30以上の壮麗な仏教寺院が現存し、ラオスの仏教文化の中心地としての役割を担っています。また、フランス植民地時代に建てられたコロニアル様式の建物が寺院と見事に調和し、独特の文化的景観を生み出しています。毎朝行われる僧侶たちの托鉢の光景は、この街の信仰深い生活を象徴しています。
主な見どころ
| 名称 | 特徴 |
|---|---|
| ワット・シェントーン | ルアン・パバン様式を代表する最も美しい寺院。何層にも重なる屋根が特徴。 |
| 王宮博物館 | 旧王宮を利用した博物館。王室ゆかりの品々や文化財を展示。 |
| ワット・ヴィスンナラート | ルアン・パバンで最も古い寺院の一つ。スイカの形をした特徴的な仏塔がある。 |