ウム・アル‐ラサス(キャストロ・メファ)とは
ウム・アル‐ラサスは、ヨルダンにある考古遺跡で、2004年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。ローマ時代からビザンティン時代、初期イスラム時代にかけて繁栄した都市であり、多様な宗教建築や保存状態の良いモザイクが残されています。
世界遺産登録基準
- (i) 聖ステファノス教会のモザイク床をはじめとする、人類の創造的才能を表す傑作。
- (iv) 異なる時代と文化の影響を受けた多様な宗教建築群が、建築技術の発展段階を物語る顕著な見本。
- (vi) キリスト教とイスラム教の文化的伝統が共存してきたことを示す顕著な見本。
遺産の詳細
ウム・アル‐ラサスはヨルダンのマダバ平原に位置し、ローマ、ビザンティン、初期イスラムという異なる時代の影響を受けた建築的多様性が特徴です。特に、聖ステファノス教会のモザイク床は、その芸術性と保存状態の良さで高く評価されています。遺跡には多くの教会や塔が残されており、キリスト教とイスラム教の文化が共存していた歴史を物語っています。
主な遺跡
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| 聖ステファノス教会 | 旧約・新約聖書の場面や当時の都市を描いた美しいモザイク床が残る。 |
| 複数の教会 | ローマ、ビザンティン、イスラムの建築様式が混在する。 |
| 塔群 | 禁欲主義的な修行者のための柱上隠遁の場として使われたとされる塔などがある。 |