ウヴス・ヌール盆地の写真

ウヴス・ヌール盆地

ウヴス・ヌール盆地とは

ウヴス・ヌール盆地は、モンゴルとロシア連邦(トゥヴァ共和国)の国境にまたがる広大な閉鎖盆地で、2003年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。中央アジアで最も北に位置する塩湖であるウヴス湖を中心に、砂漠、ステップ(草原)、湿地、タイガ(針葉樹林)、ツンドラ、氷河といった、ユーラシア大陸東部の主要な生態系がすべて凝縮されている点が最大の特徴です。この多様性から「生きた自然の実験室」とも呼ばれています。

世界遺産登録基準

  • (ix) 多様な生態系が隣接して存在し、それらの境界域で活発な生物学的・生態学的プロセスが進行している様子を観察できる、地球科学的に重要な地域であることが評価されました。
  • (x) 絶滅危惧種のユキヒョウやアルガリ(オオツノヒツジ)、アジアノロバなどの哺乳類や、数多くの渡り鳥の生息地として、生物多様性保全の観点から極めて重要であることが評価されました。

遺産の価値

ウヴス・ヌール盆地の価値は、その驚くべき生態系の多様性と、科学的な重要性にあります。

  • 生態系の縮図:標高差と微気候により、シベリアのタイガから中央アジアの砂漠地帯まで、数千キロにわたって広がるはずの異なる生態系が、この盆地内にコンパクトに存在します。
  • 生物多様性の宝庫:異なる環境が隣接しているため、それぞれの環境に適応した多種多様な動植物が生息しています。鳥類だけでも約360種が記録されており、渡り鳥の重要な中継地となっています。
  • 科学的研究の場:気候変動や生態系の相互作用を研究するための理想的なフィールドであり、多くの科学的研究の対象となっています。
主要な生態系 特徴
ウヴス湖 広大な塩湖。多くの水鳥の生息地。
砂漠・砂丘 中央アジアのゴビ砂漠に似た景観。
ステップ(草原) モンゴルガゼルなどの草食動物が生息する広大な草原。
タイガ(針葉樹林)・ツンドラ 盆地を取り囲む山岳地帯に見られる寒冷な生態系。

ウヴス・ヌール盆地の基本情報

                         
国名 モンゴル国 ロシア連邦
世界遺産の名称 ウヴス・ヌール盆地
遺産の種類 自然遺産
登録年 2003
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅸ)(ⅹ)
備考
範囲(ヘクタール)898063.5
地図

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