WORLD HERITAGE
モザンビーク島
モザンビーク島は、インド洋交易の港と石造都市・マクティ地区に、アフリカ、アラブ、インド、欧州の交流と植民地支配・奴隷貿易を刻みます。住民、女性・職人、サイクロン、観光再生と生活権を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1991年
- 登録基準
- (4)・(6)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- モザンビーク
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
石造都市・マクティ地区・港の構成
島北部の石造建築、要塞、宗教・行政施設と、南部の伝統的材料を用いたマクティ地区、港、街路、広場、墓地が資産を構成します。建築様式だけでなく海路、水、住居、仕事を結ぶ港湾都市として読みます。
インド洋交易と植民都市の歴史
スワヒリ海岸・インド洋の交易拠点にポルトガル勢力が進出し、東アフリカ支配の行政・軍事港となりました。商品・宗教・技術交流と同時に征服、奴隷貿易、強制労働、差別的都市構造を追います。
建築・材料と職人の共同制作
珊瑚石、石灰、木、土・植物材などが、気候と社会差に応じた建物を形づくりました。欧州建築の移植とだけ捉えず、アフリカ、アラブ、インド系の職人、女性、船員、家事・港湾労働者の技能と創造を扱います。
住民・宗教・奴隷制の記憶
イスラム、キリスト教、地域の慣行が重なり、多様な住民が暮らします。要塞や総督邸を支配者の偉業としてのみ見せず、奴隷化された人びとの氏名・移動・抵抗、家族分断と子孫の記憶を可能な範囲で伝えます。
登録基準(iv)(vi)と遺産価値・検定ポイント
基準(iv)はインド洋交易と植民支配を示す建築・都市景観、基準(vi)は航海・交易・文化接触の歴史との直接的結びつきを評価します。検定ではモザンビーク、島、港湾都市、珊瑚石、二基準を整理します。
サイクロン・海面上昇・貧困と保全
サイクロン、高潮、海面上昇、塩害、雨水、屋根崩壊、廃棄物、上下水道不足が課題です。記念建築だけでなくマクティ地区の住宅・衛生・防災を優先し、観光再生による住民退去を防ぎ、地域職人を育成します。
旅行・生活島への配慮
船・橋、天候、礼拝、住宅公開、修復は変動するため、必ず再確認します。住民や礼拝を無断撮影せず、貧困を見世物にせず、地域の宿・飲食・ガイドを利用し水資源を節約します。
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