メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパスの写真

メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパス

概要

メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパスは、メキシコシティ南部に広がる広大なキャンパスで、20世紀モダニズム建築の傑作として知られています。1949年から1952年にかけて、メキシコを代表する60名以上の建築家、技術者、芸術家が協力して建設しました。都市計画、建築、造園、芸術(特に壁画)が一体となった総合芸術作品であり、メキシコの伝統と20世紀の近代性が融合した文化的景観として、2007年に世界文化遺産に登録されました。

芸術と建築の統合

このキャンパスは、単なる建物の集合体ではなく、メキシコの歴史や文化、アイデンティティを表現する場として設計されました。各建物の壁面には、ディエゴ・リベラやダビド・アルファロ・シケイロスといったメキシコ壁画運動の巨匠たちによる巨大な壁画が描かれています。特に、建築家でもあるフアン・オゴルマンが手掛けた中央図書館は、建物の四方全面がメキシコの歴史をテーマにした天然石のモザイク画で覆われており、キャンパスの象徴となっています。

主要な建築物 特徴
中央図書館 四方を覆う壮大な石のモザイク壁画で知られる。設計はフアン・オゴルマン。
学長棟 ダビド・アルファロ・シケイロスによる立体的な壁画が特徴。
オリンピック・スタジアム 1968年メキシコ五輪のメイン会場。ディエゴ・リベラによる壁画がある。

世界遺産登録基準

  • (i) 20世紀の近代的な価値観を、建築、都市計画、芸術、造園といった複数の分野を統合して表現した、人類の創造的才能の傑作である。
  • (ii) メキシコの伝統と近代的な建築・芸術の原理を融合させ、ラテンアメリカ全体の近代建築の発展に大きな影響を与えた。
  • (iv) 社会の進歩には教育が不可欠であるという、20世紀における近代性の理念を明確に具現化した建築・都市計画の優れた例である。

メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパスの基本情報

                         
国名 メキシコ合衆国
世界遺産の名称 メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパス
遺産の種類 文化遺産
登録年 2007
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)
備考
範囲(ヘクタール)176.5
地図

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