コパンのマヤ遺跡とは
コパンのマヤ遺跡は、ホンジュラス西部に位置する古代マヤ文明の都市遺跡で、1980年に世界文化遺産に登録されました。紀元前5世紀から9世紀にかけてマヤ文明の学術、芸術、宗教の中心地として栄え、特に「マヤのギリシャ」と称されるほど精緻な石彫で知られています。
世界遺産登録基準
- (iv) 7世紀に作られた壮大な公共広場や、神殿、祭壇、ステラ(石碑)群は、マヤ文明の古典期における最も優れた特徴を示しており、特に保存状態の良い彫刻が施された建造物群は、建築と彫刻が見事に融合した傑作です。
- (vi) コパンのステラと祭壇は、広場の中心に配置され、マヤ文明の宗教儀式において重要な役割を果たしました。これらの石碑は、古代都市の歴史的・宗教的・社会的な出来事と強く結びついています。
主な見どころ
コパン遺跡は、その壮大な建築物と芸術性の高い彫刻で知られています。特に以下の建造物は、マヤ文明の高度な技術と世界観を今に伝えています。
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| ヒエログリフ階段 | 約2,200のマヤ文字が刻まれた壮大な階段。マヤ文明で最も長い碑文であり、コパン王朝の歴史が記されています。 |
| ロサリラ神殿 | コパンの歴代王の神殿の中でも特に保存状態が良く、内部に作られたレプリカで見学が可能です。鮮やかな色彩が残っています。 |
| グラン・プラザ(大広場) | 儀式や集会が行われた広大な広場。周囲には精巧な彫刻が施されたステラ(石碑)や祭壇が立ち並びます。 |