ブリュッセルのグラン・プラスの概要
グラン・プラスは、ベルギーの首都ブリュッセルの中心に位置する大広場です。1998年に世界文化遺産に登録され、「世界で最も美しい広場」と称されています。広場は、壮麗な市庁舎や、かつてギルド(同業者組合)の本部であった「ギルドハウス」、そして「王の家」といった歴史的建造物によって四方が囲まれています。これらの建物はゴシック様式やバロック様式など多様な建築様式が調和した見事な景観を形成しており、ブリュッセルの政治・経済・文化の中心地として栄えた歴史を物語っています。
世界遺産登録基準
- (ii) 17世紀末の再建時に、フランドル地方の建築伝統とイタリア・バロックなどの影響が融合し、社会的・文化的背景を反映した質の高い建築群が生まれた。
 - (iv) 15世紀の市庁舎をはじめ、17世紀末に破壊された後に統一感のある計画のもとで見事に再建されたギルドハウス群は、当時の都市広場の建築様式を代表する傑出した例である。
 
広場を彩る主要な建造物
グラン・プラスの美しさは、個々の建物の壮麗な装飾と全体の調和によって生み出されています。
| 建造物名 | 特徴 | 
|---|---|
| 市庁舎 | 15世紀に建てられたゴシック様式の傑作。高さ96mの繊細な尖塔が広場のシンボルとなっている。 | 
| 王の家 | ネオ・ゴシック様式の建物で、現在はブリュッセル市立博物館として利用されている。 | 
| ギルドハウス | パン屋、ビール醸造業者、射手などのギルドが所有していた建物群。それぞれの職業を表す豪華な装飾がファサードを飾る。 |