サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区とは
サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区(HistoricCentreofSalvadordeBahia)は、ブラジルのバイア州に位置する歴史的な都市で、1985年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。サルヴァドル・デ・バイアは、ブラジル初の首都として1549年に設立され、ポルトガル植民地時代の建築とアフリカ文化の融合が特徴的です。
登録基準の具体的内容
登録基準(ⅳ)
サルヴァドル・デ・バイアは、「建築や技術の発展を示す顕著な例」として評価されています。特に、植民地時代のバロック様式の教会や建築物が多く残されており、その建築美と保存状態の良さが高く評価されています。
登録基準(ⅵ)
また、「文化的伝統を伝える顕著な例」としても評価されています。サルヴァドル・デ・バイアは、アフリカ系ブラジル人の文化が色濃く残る地域であり、カポエイラやサンバ、カンドンブレなどの伝統が今なお受け継がれています。
遺産の価値
サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区の価値は、その建築的、歴史的、文化的な重要性にあります。以下の点にその価値が集約されています:
建築的多様性
この地域には、多くの植民地時代のバロック様式の建物が残されており、その建築様式はポルトガルの影響を受けています。特に、サン・フランシスコ教会やペロウリーニョ広場周辺の建築物が有名です。
文化的影響
サルヴァドル・デ・バイアは、アフリカ系ブラジル人の文化が色濃く反映されている地域です。カポエイラ、サンバ、カンドンブレなどの伝統が現在も盛んに行われており、地域の文化的アイデンティティを強く示しています。
遺産の概要
サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区は、その独特な歴史的背景と深い文化的意義から、次のような特徴を持っています:
地理と歴史
サルヴァドル・デ・バイアは、ブラジルのバイア州の首都であり、1549年にブラジル初の首都として設立されました。ポルトガル植民地時代に栄え、アフリカからの奴隷貿易の中心地でもありました。
主要な遺跡
サルヴァドル・デ・バイアには、多くの重要な遺跡があります。特に、サン・フランシスコ教会、ペロウリーニョ広場、サント・アントニオ・アレム・ド・カルモ地区は、その歴史的価値と美しさから訪れる人々に深い感動を与えます。
表:サルヴァドル・デ・バイアの主要遺跡
遺跡名 | 特徴 |
---|---|
サン・フランシスコ教会 | 植民地時代のバロック様式、豪華な装飾 |
ペロウリーニョ広場 | 歴史的建築物が立ち並ぶ広場 |
サント・アントニオ・アレム・ド・カルモ地区 | アフリカ系ブラジル人文化が色濃く残る地域 |
サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区は、その歴史的、文化的、建築的価値から、訪れる人々に深い感動を与えます。この遺産を保護し、後世に伝えていくことは、私たちの責務であり、世界の文化遺産としての価値を高める重要な役割を果たしています。
参考文献
「サルヴァドール・デ・バイア歴史地区」.UNESCO.https://whc.unesco.org/ja/list/309