レブカ歴史的港町
フィジーのオバラウ島に位置する、19世紀後半に栄えた港町です。1874年にフィジーがイギリスの植民地となった際に最初の首都が置かれ、商業と文化の中心地として発展しました。2013年に世界文化遺産に登録されました。町並みには、ビクトリア様式のコロニアル建築と、フィジーの伝統的な建築様式が融合した独特の景観が残されています。
世界遺産としての価値
レブカは、19世紀後半の太平洋地域におけるヨーロッパの植民活動の拡大を示す、まれな例証です。アメリカやヨーロッパからの入植者と、先住民であるフィジーの人々が共に暮らす中で形成された、多文化が共存する港町の景観が高く評価されました。特に、地元の素材や建築様式を取り入れたコロニアル建築群がその価値を物語っています。
- 登録基準(ii):ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- 登録基準(iv):人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた見本。
主な歴史的建造物
町のメインストリートであるビーチ・ストリート沿いには、植民地時代の面影を残す建物が並んでいます。
建造物名 | 特徴 |
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セイクリッド・ハート教会 | 1880年代に建てられたゴシック様式のカトリック教会。ステンドグラスが美しい。 |
レブカ・パブリック・スクール | 1879年に設立されたフィジー初の公立学校。現在も使用されている。 |
タウンホール | 1904年に建設された町の集会所。コロニアル様式の典型的な建築。 |
ロイヤル・ホテル | 1860年代に創業した、南太平洋で最も古い歴史を持つホテルの一つ。 |