概要
ルンビニーは、ネパール南部のタライ平原に位置する、仏教の開祖である釈迦牟尼(ゴータマ・シッダールタ)が紀元前623年に生誕したとされる場所です。仏教における四大聖地の一つとして、世界中から多くの仏教徒が訪れる重要な巡礼地となっています。敷地内には、釈迦の生誕を証明するとされるアショーカ王の石柱や、母親であるマーヤー夫人の名を冠したマーヤー・デーヴィー寺院などが残されています。この歴史的・宗教的重要性から、1997年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準
- (iii) 仏教の伝統と信仰に直接関連する考古学的遺跡群は、他に類を見ない文化的証拠である。
- (vi) 仏陀の生誕地として、世界中の10億人以上の仏教徒にとって絶大な精神的価値を持つ、生きた巡礼の中心地である。
主な遺跡
聖域内には、仏陀の生誕にまつわる重要な遺跡が保存されています。
| 遺跡名 | 特徴 | 
|---|---|
| アショーカ王の石柱 | 紀元前3世紀にマウリヤ朝のアショーカ王が巡礼した際に建立した石柱。「ここで仏陀が生まれた」と記されている。 | 
| マーヤー・デーヴィー寺院 | 仏陀の生誕地とされる場所に建てられた寺院。内部には生誕の場面を描いた石の彫刻がある。 | 
| 聖なる池(プスカリニ) | マーヤー夫人が出産前に沐浴し、生まれたばかりの釈迦が産湯を使ったとされる池。 | 

 
    
       
       
       
       
       
       
       
       
      