シュトラールズントとヴィスマールの歴史地区とは
バルト海に面するシュトラールズントとヴィスマールは、14世紀から15世紀にかけてハンザ同盟の主要都市として繁栄を極めました。当時の富を象徴する「レンガゴシック様式(Backsteingotik)」の壮麗な教会や市庁舎が数多く現存しており、その典型的な街並みが評価され、2002年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録の理由
両都市の歴史地区は、以下の登録基準を満たしています。
- 登録基準(ii): ハンザ同盟の交易ネットワークを通じて、バルト海沿岸地域の建築技術や都市計画の発展に大きな影響を与えました。
- 登録基準(iv): 石材が乏しい地域で発展したレンガゴシック様式建築の優れた見本であり、中世後期のハンザ同盟都市の権力と豊かさを物語っています。
主な見どころ
シュトラールズント
- 旧マルクト広場と市庁舎: ハンザ同盟都市の中でも特に美しいとされる市庁舎。華麗な装飾が施されたファサードが特徴です。
- 聖ニコライ教会: 壮麗な内装を誇るレンガゴシック様式の教会。
- ドイツ海洋博物館: 元修道院の建物を利用した、ドイツ最大級の海洋博物館です。
ヴィスマール
- マルクト広場: ドイツ北部で最大級の広さを誇る市場広場。オランダ・ルネサンス様式の給水施設「ヴァッサークンスト」が象徴的です。
- 聖ゲオルク教会・聖マリア教会・聖ニコライ教会: いずれも巨大なレンガゴシック様式の教会で、ヴィスマールの権勢を今に伝えています。
遺産の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録名称 | Historic Centres of Stralsund and Wismar |
| 所在地 | ドイツ連邦共和国 メクレンブルク=フォアポンメルン州 |
| 登録年 | 2002年 |
| 登録基準 | (ii), (iv) |