WORLD HERITAGE
マトボの丘群
ジンバブエのマトボの丘群は、花崗岩地形、岩絵、考古遺跡、ムワリ信仰の聖地が重なる文化的景観です。サンの表現、地域共同体、植民支配と墓所、採掘・観光への保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2003年
- 登録基準
- (3)・(5)・(6)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- ジンバブエ
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
覚え方
「岩の景観・岩絵・生きた信仰」の三層で整理します。石造都市遺跡である大ジンバブエ遺跡やカミ遺跡とは、価値の中心が異なります。
花崗岩丘・岩陰・聖地の構成
丸い花崗岩丘、奇岩、谷、岩陰に多数の岩絵・考古遺跡・現役聖地が分布します。景勝地と岩絵を切り離さず、水場、放牧、移動路、儀礼の立入制限を含む文化的景観として読みます。
長期居住と岩絵の歴史
狩猟採集民による岩絵と考古資料は長期の環境知・社会・儀礼を示し、後の農耕牧畜社会も景観を利用しました。図像を現代の単一民族へ直結させず、年代・意味の幅と後世の重なりを示します。
ムワリ信仰と現代共同体
丘群はムワリ信仰などの重要な聖地で、宗教指導者・地域共同体が儀礼と場所の規則を継承します。文化を過去の民俗として展示せず、撮影・入域・情報公開を共同体が決定する権利を尊重します。
植民支配・抵抗・墓所の政治
植民地支配への抵抗と暴力の歴史があり、セシル・ローズの墓も置かれます。墓所を景観の中心にせず、土地収奪、人種支配、抵抗した人びと、遺骨・記念物をめぐる現在の議論を扱います。
登録基準(iii)(v)(vi)と価値
基準(iii)は岩絵と長期文化の証言、(v)は地形へ適応した土地利用、(vi)は現役信仰・歴史との直接的結びつきを評価します。検定では花崗岩丘、岩絵、ムワリ、三基準を整理します。
岩面風化・採掘・聖地保全
水分、地衣類、煙、落書き、無断拓本、採石、火災、車両、観光が課題です。岩面を洗浄・強調せず非接触記録を進めます。聖地の秘密情報を公開せず、地域共同体と区域・説明を共同管理します。
旅行・聖地・野生動物への配慮
許可、聖地、道路、野生動物、安全情報は変動するため、必ず再確認します。岩面へ触れず、儀礼を撮影せず、植民者墓所だけでなく先住民の土地・抵抗・信仰を学びます。
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